ついにAmazonでKindleバージョンが発売開始されました。
2015.02.18 Wednesday
「ダンシングサワロー・電子書籍版」
昨年末から悪戦苦闘していた
電子書籍バージョンの写真集
が完成してオンラインで発売開始されました。
これは1999年に洋泉社から刊行された
「SABOTENMAN」の写真と新たに選んだ未掲載の写真を追加し
リメイクした電子書籍です。
制作は全く一人で行い、
Amazonへアップロードして世界中で販売できるのですから、
これまで出版したくても企画が通らず、
諦めていた写真集がどんどん作れるようになりました。
最初は慣れるまで時間がかかりましたが、
Kindleの書籍制作ツールを使えば
意外に簡単に作れたので驚きました。
紙の本と同じで最初の準備をきちんとしておけば
もっとスムーズに作れたのではと反省していますが、
もうひとつ絶対必要だなと感じたのは、
英語ですね。
これから勉強して間に合うのかどうか分かりませんが
次の本からもうすこし上手に英作文できたら
いいなと思っています。
アリゾナソノラ砂漠の巨大サボテンの
ユーモラスな姿を是非見てください。
電子書籍が出ます。
2010.07.31 Saturday
「SAGUARO BOOK」
バブーにて好評発売中
300円
ipadやiphoneが話題になり、キンドルも含め電子書籍元年ということで、日本の出版社や大手印刷会社は右往左往している。乗り遅れたら惨めな事になるから、各社必死である。
だが、この電子書籍もっとも恩恵を受けそうなのは、著作権を持つアーティストたちであろう。しかも、書籍を自分で企画し、デザイン制作出来る人たちにとっては願ってもない環境が出現した。
これまでだと、企画した本が出版されるまで大変な時間と労力が必要で、出版社からOKをもらうまでに疲れ果ててしまった。だがこれからは、自分が出したいと思う本は電子書籍にして出せば良い。
取材や撮影は今まで通りだが、出版社の都合で企画が通らないと言った心配はない。しかも売れた分の70%が印税だ。なんと印税は7倍である。しかもマーケットは日本だけではない。世界中である。会社の公用語が英語になった、なんてことがニュースになっているが、
この現実はアーティストにしてみれば、待ってましたという時代なのだ。間違いなくこれからユニークな本がたくさん出てくるようになる。
だが心配もある。ノーチェックと言うことは質が悪いものも含まれるということだ。まさに玉石混淆の世界だ。
質の悪い物の多いサイトは淘汰されるので、いずれ落ち着いて来ると思うけれど、しばらくは玉石混淆の電子書籍サイトにつきあわされる。これまでの出版社ほどではないにしろ、どのサイトでも書籍の質のチェックがなければ、読者は離れて行く。
乞うご期待。
マニアックなサボテン
2008.09.07 Sunday
「奇形サボテン」
サボテンは奇形が出来易い植物らしい。日本にたくさんいるサボテン愛好家は、奇形サボテンが出現するのを栽培の楽しみにしている。貴重な奇形サボテンは愛好家たちの品評会で高値がついたりするという。
マニアックなサボテン愛好家たちが僕の写真展にきて、一番反応したのが上の写真である。
10万本に1本の割合で出現する奇形サボテンだからだ。アリゾナの植物公園で大事にされているミュータントサワローサボテンは、ハウス栽培されたサボテンと違い圧倒的な存在感がある。マニアたちに垂涎のサボテンだが、アリゾナの砂漠には奇形とはいかないまでも、面白い形のサワローサボテンがたくさんある。
前にも紹介したけれど、またちょっと紹介したい。
「ファイトなサボテン」
なんだか癒されてしまう形のサボテンなのだ。AJOの町にあった。
「バンザイ!」
ツーソンのサボテン公園で見かけた。僕はバンザイサワローサボテンと名付けてしまった が、写真展では一番人気がある。手の部分に花が咲いているのが可愛らしい。
「ランニングサワロー」
とっても背の高いサワローサボテン。見上げているうちに、うっかり車のキーをロックして
しまい、灼熱の砂漠でレスキューがくるまで待たされる事になった。1時間ほどかかってドアを開けてもらったが、40度を超す暑さに一時はどうなる事かと心配になった。
そんな砂漠に生きているサボテンは凄い。
巨大ミュータント
2008.01.17 Thursday
「奇形のSaguaroサボテン」
ここのところ自販機の写真ばかりだったので、今日は気分を変えて久しぶりに巨大サボテンの写真を紹介しましょう。これは、アリゾナのスコッツデールという町の自然公園の中にあったミュータントSaguaroだ。書棚をのぞいていたら、僕の写真集が意外なところに挟まっていたので、久しぶりに手に取って開いてみて思い出した。
「写真集サボテンマン」
野球選手は良く知っている場所だ。この季節になると、アリゾナはキャンプが始まる時期なので、スコッツデールやフェニックスやテンピ、メサにはメジャーリーガーがうようよいる。もちろんスポーツ関係の記者やレポーターもいるわけだ。マイアミと同じく、避寒地なのでカナダやシアトルなど北の地域からもどっと人が押し寄せ、賑やかな町になる。砂漠とサボテンとゴルフ場しかないのによく集まるものだ。
しかし、今週のように寒い日が続くと、暖かいところに行きたくなるのは自然な事なのだろう。アリゾナで見かけるのはエアストリームなどのキャンピングカーで、他州のナンバーを着けてうろうろしている老人たちだ。まるで西部劇にでてくる幌馬車隊のようである。アメリカ人のリタイアしたあとの夢は、豪華客船で世界一周、キャンピングカーで全米一周、牧場経営なのだそうだ。
でも元気に動き回る姿はうらやましくもある。年をとっても活動的で積極的な生き方は見習いたいと思う。
ここのところ自販機の写真ばかりだったので、今日は気分を変えて久しぶりに巨大サボテンの写真を紹介しましょう。これは、アリゾナのスコッツデールという町の自然公園の中にあったミュータントSaguaroだ。書棚をのぞいていたら、僕の写真集が意外なところに挟まっていたので、久しぶりに手に取って開いてみて思い出した。
「写真集サボテンマン」
野球選手は良く知っている場所だ。この季節になると、アリゾナはキャンプが始まる時期なので、スコッツデールやフェニックスやテンピ、メサにはメジャーリーガーがうようよいる。もちろんスポーツ関係の記者やレポーターもいるわけだ。マイアミと同じく、避寒地なのでカナダやシアトルなど北の地域からもどっと人が押し寄せ、賑やかな町になる。砂漠とサボテンとゴルフ場しかないのによく集まるものだ。
しかし、今週のように寒い日が続くと、暖かいところに行きたくなるのは自然な事なのだろう。アリゾナで見かけるのはエアストリームなどのキャンピングカーで、他州のナンバーを着けてうろうろしている老人たちだ。まるで西部劇にでてくる幌馬車隊のようである。アメリカ人のリタイアしたあとの夢は、豪華客船で世界一周、キャンピングカーで全米一周、牧場経営なのだそうだ。
でも元気に動き回る姿はうらやましくもある。年をとっても活動的で積極的な生き方は見習いたいと思う。
陽気な棘棘なんだ。
2007.10.06 Saturday
「これが棘棘シルエット」
エーット、今日から画像が大きくなりました 。やっぱり写真が仕事なので少しでも大きな画像で見せたいなぁーっと。そこでリニューアル第一弾は、タイトルどおり久しぶりの棘棘サボテンに登場してもらいます。とりあえず沖縄情報は、今日からちょっとの間お休み になります。
このサグアロサボテンはアリゾナツーソンの近郊で撮影したもの。Vサインをしているような形でおどけている姿に、ついシャツターを押してしまった。来月9日(金)から11日(日)まで長崎県佐世保市の古民家ギャラリー「海からの風」で、サグアロサボテンの写真展と、スライドショー、それから写真のワークショップを行うことになっている。(詳しくは0956-28-4720トモハウスまで)以前紹介した奇形サボテンや、バンザイサグアロなどのオリジナルプリントを展示しようと思っている。もちろんフレームは、貴重なサボテンフレームです。
展示できないサグアロの写真はスライドで見せるつもり。きっと佐世保の人たちに喜んでもらえると確信しています。みんな来てくださいね。
ピカチョピークの風景
2007.07.15 Sunday
窓に吹き付ける雨が激しくなってきた。台風が近付いているのが実感される。さて今日は、アリゾナの穴場情報を投稿しよう。
アリゾナ州フェニックスからインターステート10号線で、南に1時間ほど走るとPICACHO Mtsが見えてくる。ここにもサボテン公園があるので、ときどきドライブがてら立ち寄ったりしていた。Picacho Peakにはレストラン兼お土産屋みたいなものがあるので、遅いランチにはピッタリだった。ただし量が多いのと、味は期待できないのが残念なところだけれどね。それでも、高いところから眺めるアリゾナ砂漠の風景はなかなかのものである。とくに砂漠の中をサンタフェ鉄道の長い車列が、ズンズンと力強く進んでいく風景は、西部開拓時代を思わせる。周りに人工物がないので、当時とそれほど風景は変わっていないはず。ここは訪れる人も少なくのんびり出来るので、僕のお気に入りの場所の一つになっている。
そういえば、この近くに刑務所があった。アメリカ映画でよく見る、鉄条網で覆われ、監視塔に銃を持った男たちが立っている、あの風景が目の前に現れたときは緊張した。周りに人家がないので建てられたのだろう。ヒッチハイク禁止の看板を見かけた時に、そりゃそうだよと頷いてしまった。
アリゾナ州フェニックスからインターステート10号線で、南に1時間ほど走るとPICACHO Mtsが見えてくる。ここにもサボテン公園があるので、ときどきドライブがてら立ち寄ったりしていた。Picacho Peakにはレストラン兼お土産屋みたいなものがあるので、遅いランチにはピッタリだった。ただし量が多いのと、味は期待できないのが残念なところだけれどね。それでも、高いところから眺めるアリゾナ砂漠の風景はなかなかのものである。とくに砂漠の中をサンタフェ鉄道の長い車列が、ズンズンと力強く進んでいく風景は、西部開拓時代を思わせる。周りに人工物がないので、当時とそれほど風景は変わっていないはず。ここは訪れる人も少なくのんびり出来るので、僕のお気に入りの場所の一つになっている。
そういえば、この近くに刑務所があった。アメリカ映画でよく見る、鉄条網で覆われ、監視塔に銃を持った男たちが立っている、あの風景が目の前に現れたときは緊張した。周りに人家がないので建てられたのだろう。ヒッチハイク禁止の看板を見かけた時に、そりゃそうだよと頷いてしまった。
サボテンが枯死すると・・・
2007.07.14 Saturday
アリゾナ南部の砂漠に林立している巨大SAGUAROサボテンもやがて死を迎える時期が来る。一般的にサボテンの寿命は200年と言われている。その最後の姿の写真がこれだ。このあとは倒れ、朽ちていく。写真を見ると、サボテンの中はリムと呼ぶ骨組みがしっかりしていて、大きな体を支えているのが分かると思う。このリムは乾燥するととても堅くなる。僕はこれを加工して写真のフレームにした。おかげでサボテンの写真展はすばらしい雰囲気になった。そのサボテンのフレームの写真は、次の投稿でお見せしましょう。
ところで、楽しみにしていた昨晩の日本対UAEは安心して見ていられた。これまで中近東の国との試合は1点差の試合が多く、最後までハラハラしていたけれど、ようやく日本も相手をかわしながら試合を進める事を覚えたようだ。フランスW杯では、ホテルで日本チームはベイビーだと言われ悔しい思いをしたが、少しづつ進歩しているのを実感したゲームだった。高原は本当にストライカーになった。素晴らしい。
ところで、楽しみにしていた昨晩の日本対UAEは安心して見ていられた。これまで中近東の国との試合は1点差の試合が多く、最後までハラハラしていたけれど、ようやく日本も相手をかわしながら試合を進める事を覚えたようだ。フランスW杯では、ホテルで日本チームはベイビーだと言われ悔しい思いをしたが、少しづつ進歩しているのを実感したゲームだった。高原は本当にストライカーになった。素晴らしい。
踊る大サボテン(2)
2007.07.12 Thursday
ツーソンのSAGUARO Nat'l Mt 公園で見つけたサボテンは、まるでフラダンスをしているような姿をしていた。この写真を撮ったときは2月だった。ブラジルへ撮影に行く前に、LAでのStop overを利用して初めてアリゾナの知人を訪ねた時のものだ。アリゾナ大学の写真研究室やサボテン公園を案内してもらったときに出会った。僕がSAGUAROサボテンの写真を撮り始めるきっかけになった一枚である。1992年のことだった。しかし、翌年同じ場所を訪ねた時にはすっかり印象が変わっていて、写真を撮る気にはならなかった。今思えば、撮影しておくべきだった。
後で知ったことだが、雨期になると体の中に水分をため太るそうだ。一本のサボテンで1tから2tの水分が入ってるという。その状態だと、1年や2年は雨が降らなくても生きていられるようだ。さすがに乾燥地域に生きる植物である。ちなみにこの写真のときは太っていて迫力があったのだ。
後で知ったことだが、雨期になると体の中に水分をため太るそうだ。一本のサボテンで1tから2tの水分が入ってるという。その状態だと、1年や2年は雨が降らなくても生きていられるようだ。さすがに乾燥地域に生きる植物である。ちなみにこの写真のときは太っていて迫力があったのだ。
踊る大サボテン(1)
2007.07.11 Wednesday
アリゾナにいるときは、いつもフェニックスを拠点にして、SAGUAROサボテンを求めてレンタカーで走り回っている。しかし、周囲の砂漠の様子はどんどん変化していく。
というのも、このアリゾナは人口が急激に増えているからだ。住民たちは水の心配をし始めているくらいである。一説によれば、毎年フェニックスだけで、5万人が移住してくるのだとか。去年見たサボテンたちが、次の年には新興住宅地に変わってしまうのもしばしばだ。
ところで、アリゾナの水源の一つはコロラド川だけれど、ニューメキシコ州やカリフォルニア州も同じ川を水源にしているので、そのうち水の奪い合いになるのではなかろうか。それから、WILDFIREと呼ばれる山火事も頻繁に起こっている。そんな人間たちの心配をよそに、踊る大サボテン。この近くまで、開発の波は来ている。この姿を見られるのも後数年だろう。