スポンサーサイト

2022.09.20 Tuesday

0

    一定期間更新がないため広告を表示しています

    クワギュールの老婆

    2007.10.09 Tuesday

    0
       「愛する夫の銅版画と」
      バンクーバーアイランドの北端にクワキウトルとか、クワギュールと呼ばれるネイティブたちが住んでいる。別名ではクワクワカワクと呼んだりもする、トーテムポールの文化を持つ種族である。アリゾナやニューメキシコなどの内陸部のネイティブは魚を食べないが、カナダの西海岸に住んでいる彼らはサーモンイーターとして知られていて、カナダ政府から漁獲高を割り当てられてサーモン漁をしている。ポートマクニール港からフェリーで渡るアラートベイには、トーテムポールを遺した公園や、巨大なレッドシーダーを使ったネイティブ文化の保存施設がある。


       さて写真の老婆はアラートベイで知り合ったネイティブのお祖母さんだ。夫を一年前に亡くしてから元気がないので、みんなで遊びに行って元気づけようと訪ねたときのものだ。民族衣装を着て写真を撮らせてくれた。彼女の右手にある銅版画は、クワキウトルの慣習で夫が亡くなると制作するものと話してくれたが、これだけしか見たことが無いので真偽は確認できていない。


      「銅版画よりも100倍良い夫だった。私は一年間毎日泣き通しなのよ」と悲しそうに話すので、僕まで悲しい気持ちになってしまった。愛情たっぷりのご夫婦の姿が目に浮かぶ。しかしながら、その後ジェームスというリルワットのネイティブが、アラートベイのクワキウトルの女性と恋に落ちて移り住んだのだが、こちらは1年も持たずにリルワットに戻ってきた。どうやら彼らの愛も人によるらしい。人間だもの当たり前だよね。パクッ

      スポンサーサイト

      2022.09.20 Tuesday

      0
        コメント
        コメントする
        トラックバック
        この記事のトラックバックURL