バンクーバー島のネイティブ
2008.08.29 Friday
「太鼓のリズムに合わせて踊る少女」
今年の夏は沖縄のビーチを紹介しようと考えていたのに、普段の不摂生な生活がたたり胆石で入院するはめになった。沖縄はまだまだ夏が続いていると思うけれど、しばらくビーチ情報はお休みにして、カナダ・バンクーバー島のネイティブたちが行うポトラッチの写真を紹介しようと思う。
ポトラッチはクワギュール族が行う儀式で、ロングハウスに一族が集まって踊り続けるイベントだ。ポトラッチを開催する家族は全財産を集まった人々に与えてしまうので、1980年代まではカナダ政府が禁止していた事もある。僕の参加した写真のポトラッチにもBC州の警察が監視していた。
「老婆も踊る」
紫色の民族衣装があでやかで目立っていた。年季の入ったダンスに貫禄があり、僕は見とれてしまった。
「一心不乱に踊る男性」
「民族衣装の背中の刺しゅう」
「勇者の踊り」
ポトラッチは葬儀、結婚式、成人式、出産祝いなど一族のイベントがあれば全てを行っている。ダンスもストーリーがあり、写真の男性は勇者役でのダンスをしているところだ。昔は会場に火を焚いて、勇者は屋根からそのたき火に飛び込んで登場したそうだ。
勇者の役が決まると、ナイフを一本もって森に入り、3ヶ月ほど暮らして勇者になりきったという話を聞かされた。それだけ重要な役なのだった。突然、偽勇者があらわれて暴れまわると、本物の勇者がそれを抑えたりするストーリーもあった。
しかし、このクワギュール族の素晴らしさは、なんといってもトーテムポールとマスクなどの木彫である。次回はそれらの写真を紹介します。
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