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2022.09.20 Tuesday

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    変な写真集その1「JAPLISH」

    2007.10.31 Wednesday

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       「おもしろ英語のTシャツ」


       英語を話す人々から見ると、日本人の着ているTシャツに書かれている英語は、とんでもない意味合いの文字が並んで歩いているらしい。次から次に現れる和製英語や汚い言葉に驚いたSALLY LARSENが、日本を旅している間に撮影したTシャツの数々が収録されている。


       彼女はそれらのTシャツに書かれている言葉をENGLISHではなく、日本独特の「JAPLISH」として捉えたようだ。写真的にはさほど上手な人ではないが、一つのテーマでまとめた企画物写真集と言える。バンクーバーの本屋で見つけたときは、店員さんがこれは面白いと褒めていた。でも、残念ながら僕も日本人なので、英語的な面白さの細かいニュアンスは解らないのだ。


       しかしながら最近は、日本コミックの海外での人気の影響があるのかも知れないが、日本語をまねた文字のTシャツが流行っていたりする。それをみると、変な日本語と感じるのと同じように、英語圏の人々もメイド・イン・ジャパンの英語Tシャツに違和感を持っていたんだな。


       ちなみに、この本はPOMEGRANALE ART BOOKSとして1993年に出版されている。この本が売れたのかどうか解らないけれど、出版されるという事は、それなりに部数がはけると見込んだのだろう。いまなら、ネットで面白和製英語のサイトを立ち上げれば、たくさん集まると思うよ。本にするまでもない事だと思うけれどね。パクッ

      尻フェチ御用達写真集

      2007.10.30 Tuesday

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         「1850年からの尻フェチの記録写真」


         今日はちょっと面白い本を見つけたので紹介しましょう。


        イヤー、写真が発見されてから欧州の紳士たちは、こんな事にエネルギーをつぎ込んでいたんですね。100年以上にわたって撮影された、様々な妙齢の女性のお尻を叩く行為の記録集です。神田の古本屋で見つけた時は思わず笑ってしまいました。現代の写真とは違いレンズの描写力は精度が悪く、その為モノクローム写真がほのぼのとしていて、いまではエロ写真とはとても思えません。でも、当時としては画期的な事だったはずで、それは写真の内容に現れています。女性の顔を隠した写真もありますが、多くは顔がわかりますし、ポーズにも工夫の跡が伺える。またそれが面白いのだけれどね。


         本のタイトルは「JEUX DE DAMES CRUELLES」が原題だけど、日本語にすれば女性折檻遊びとかになるのだろうか。ちょっと大仰なタイトルだな。19世紀の初頭に写真が現れるまで、絵を描く事でしか伝えられなかった性の文化が、自分の見たままを表現できるようになってみんな興奮したんだろうなぁ。多分撮影者は男性たちだから、この写真のモデルたちはどのような経緯で被写体になったのだろう。ちょっと興味がある。


        とはいえ、現代の性に関する写真は表現の自由を獲得してから、どんどん走り続けているので、思わず笑ってしまうような写真表現ではない。どこまで行けば気が済むのか解らないが、昔の写真を見てホットため息が出るのもまた事実だ。まぁ興味のある方は探してみてください。1988年にTACOから出版されています。著者はSERGE NAZARIEFFです。パクッ

        二人のアイスクリーム

        2007.10.29 Monday

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          「アイス売りAとB」

           ブラジルは季節が日本とは逆になるので、二月は真夏である。カーニバルのシーズンなので、どことなくみんなが心待ちにしていて、そわそわしているような雰囲気も感じられる時期である。そんなときに僕はブラジルにいた。ところで、ブラジルの言葉はポルトガル語、なのでカーニバルはカーナバルと呼ばれている。カーナバルと聞くとブラジル中がヒートアップするようで、まだ2週間も先なのに町のあちこちからサンバのリズムが聞こえてくる。


           ぼくは、旅行先では用心して冷たいものはなるべく口にしないようにしているのだが、この時ばかりはさすがにアイスも、ビールも、コーラも飲んだ。プハーッと一息入れてまたカメラを担いで歩くのだ。そのような暑い日差しの中で良く見かけるのが、写真のようなアイス売りの男たちだ。不機嫌そうな顔で売り歩いているから、ちっとも美味しそうには思えないが、出会うとホッとする。


           砂漠の中に現れたオアシスのようなものだ。でも一度痛い目に会っているので、恐る恐る食べる。結局どちらのアイスも普通に美味しいものでしたね。良かったー!パクッ
           

          海辺の村の懐かしい光景

          2007.10.28 Sunday

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            パクッパクッ 「綿飴売りのおにいさん」


             僕の田舎では、祭りになるとたくさんの露店が出て、寂しい田舎のメインストリートがその日だけは驚くほどの人出でにぎわい、まるで都会の一部のようになったことを覚えている。子供心にも楽しみが一杯の祭日だった。


             たぶん似たような思い出を持っている人は多いはずだ。昔の田舎の楽しみといえば、祭りと運動会ぐらいのものだったからね。その祭りの人気アイテムの一つに綿飴がある。ブラジルでも写真のように綿飴売りを見かけたので、写真を撮らせてもらった。穴の開いたプラスチックの棒に綿飴を差し込み、人の良さそうな黒人青年がプープーとホーンを鳴らしながら売り歩いている。記憶は定かではないが、確か日本円に換算して20円ぐらいだったような気がする。それとも全部売って20円の儲けになると話したのか、いずれにせよ大変な割には儲かる仕事ではない。


             日本の場合だと、綿飴作りの機械の周りを子供が取り囲む光景を見慣れているが、ブラジルでは機械のある場所は卸元で、売り子さんたちがそこから商品仕入れて売り歩くようだ。ぼくは日本のスタイルに馴染んでいるので、くるくる回る真ん中の穴にザラメを入れて、吹き出してくる綿飴を割り箸で魔法のように絡めとるおじさんと、それをじっと見つめる子供たちの姿のほうが好きだ。


             とはいえ、ブラジルの海辺の村には子供たちがたくさんいるので、結構売れるようであった。反面、日本の田舎では子供たちの姿を見かけることが少なくなって来たので、寂しい生活になっている。これではいつまで綿飴売りのおじさん、各地に現れるのか心配になるよね。パクッ
             
             

             

            サッカーのおかげで・・・

            2007.10.27 Saturday

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               「サンパウロFCファンの少年」
               あちこち旅して写真を撮っていると、時々カメラを嫌う人々がいて、厳しい状況になることもある。それでもなんとかして、写真を撮らせてもらうようにお願いするけれど、駄目なこともある。予定調和の広告写真とは違い、ただ僕が撮りたいだけなので、相手がOKしてくれないことには撮れない。僕は盗み撮りには興味がない。そういう意味では報道写真とも違う。僕の写真にはニュースの価値はないものなぁ。


               ところで、そんな厳しい状況に出会ったときでも、写真を撮らせてもらえるコツがある。それがサッカーなのだ。例えば十数年前のこと、ジョンストン海峡のある島でネイティブの儀式があり、写真を撮れることになったのだが、現場ではカメラを向けると大人たちに拒否された。たまたま会場の裏には体育館のようなものがあり、子供たちがサッカーしていたので僕も加わり子供たちに簡単な技を教えていたら、先ほどの大人たちがやって来て感心してみていた。それから、何となく打ち解けて撮影を許可してくれたのだった。


               東南アジアでも、南米でも、北米でもサッカーは助けてくれた。本当にサッカーは世界のスポーツだと実感する。写真の少年はサンパウロFCのユニフォームを来てウバツーバのビーチを走り回っていたので、写真を撮らせてもらった。この時のサンパウロには、鹿島アントラーズに入る前のレオナルドや欧州に移籍する前のカフーがいて、監督はテレ・サンターナだったと思う。


               いつもそんなに上手く行くとは思っていないが、中学・高校と続けたサッカーのおかげで、写真が撮れるなんてとても嬉しい。アメリカでしか話題にならない野球とそこが大きく違うスポーツだと今になって思う。世界中に友達を持ちたいと思ったら、野球よりもサッカーをすることをお勧めする。フットサルなどこれから始めるには絶好のスポーツだし、年齢のハンデも乗り越えられそうだから、僕もあちこちの国の人たちと試合がしたいと思っているのだ。パクッ

              Tバックの水着

              2007.10.26 Friday

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                 「やっぱりTバック!?」
                 ブラジルのビーチでは、女性はビキニじゃないと無視されると紹介したけれど、そういう意味ではこの女性のTバックがブラジルビーチでの正しい水着なのだ。しかし不思議なもので、ほとんどの女性が小さな水着で堂々と歩いていると、そんなものなのかしらと目が慣れてきて何とも感じなくなる。スタジオの中で、雑誌掲載用に撮影している水着モデルにはエロを感じることもあるが、ビーチの上ではなんだか圧倒されてしまい、それどころではない。


                 さてブラジル女性のエネルギーは強烈で、僕もコパカバーナの海岸で驚かされたことがあった。通訳のマウロ君と夕方のビーチを散歩していたら、中学生ぐらいの少女たち3人組が反対側から歩いてきてすれ違った。と、突然マウロ君が立ち止まって、彼女たちが誘ってますよという。どうして彼がそのことに気がついたのかは知らないが、なにかサインがあるようだった。


                 彼にいわれて振り返ると、先ほどの少女3人組がこちらを見つめている。まだ中学生ではないか、と思わず驚いた声を出したら彼女たちは慌てて行ってしまった。マウロ君に、彼女たちの目的は何なのと尋ねたところ、レストランやバーに連れて行ってもらい、食事やアルコール類を大人と楽しむのが目的らしい。危ないのでは、聞いたら彼女たちはそんなことは良く知っていて、単独行動はしないそうだ。だから3人組だったのだな。


                 まぁこれが必ずしも、ブラジル女性の情熱エネルギーの話とは結びつかないが、日本ではまず考えられないことだろう。そういうこともあり、遊びなれているかと思えば、クリスチャンの純真な娘たちもいる。多くの移民を受け入れてきたブラジルだから、愛や恋に多様な価値観が受け入れられる国となっている。素晴らしい。


                 そういえば、日本人の恋愛感も変わって来ているのだろう。仏教と儒教の影響が色濃く残っていた時代から、少しづつ解放されて自由な恋愛が当たり前になって来た。いまでは人間の感情が政治に利用されたり、宗教でコントロールされずに、人を好きになることができる。単純なことだけど大事なことだから護っていかないとね。パクッ

                ブラジルビーチのセールスマン

                2007.10.22 Monday

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                  「パイナップルジュースの風景」
                   日本のビーチだと、海の家があって焼きそばやラーメンやビールなど何でも売っているけれど、ブラジルのビーチは物売りが暑い中を、商品を乗せてリヤカーを引き歩いてる。海の家のようなものは無い。場所によっては、漁師が魚をさばいて売っている事もある。果たして魚が売れるのかどうか分からないが、周囲に人がたくさん集まって見学している。この魚は俺が釣ったんだ、なんて自慢しながら大きなナイフでバサバサ切り身にして行く。刺身にしたら美味そうなんて思うのは、僕が日本人だから。


                   この写真のお兄さんはパインのジュースを売っていた。汗をかいて乾涸びた体に、冷たいジュースが染み渡って本当に美味しく感じた。俺の写真も撮れよと言うので、有り難く撮らせてもらった。笑顔の素晴らしいお兄さんでした。


                   他にも、アイスクリーム、ポルトガル語でセルベージュだったかな。あれ、セルベッサはビールだっけ。どっちか忘れたけれど、いろんなブランドのアイスクリーム売りがビーチを歩き回っている。これがみんな人の良さそうなおじさんが多いのだ。子供たちも頑張っていて、ハンモックを肩に掛け売り歩いていた。


                   湘南海岸の夏はイベント会場のような物だけれど、ブラジルのビーチはのんびりしているが生活感に溢れている。コパカバーナの海岸は、ビーチバレーやビーチサッカーの若者が走り回っていてそれなりだけど、サンバのリズムを奏でる一団がどこからともなく現れて、観光客からチップをもらおうと必死に演奏している。彼らにとって賑やかなビーチは絶好のセールスの場なのだった。そういえば、日本でもビーチでアイスキャンディーを売って歩くおじさんがいたなぁ。今でもいるのだろうか。パクッ
                   

                  夕焼けフェリー

                  2007.10.21 Sunday

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                    「海へ!」
                     何万回もシャッターを切っているが、ほとんどの場面は記憶している。でも、どうしても思い出せない写真というものがあるのだ。それがこの海とフェリーの写真である。それには理由があるのだなぁ。じつはその場面を思い出すのには秘密があって、ポジフィルムを見ながらだと、その前後の写真から記憶が蘇ってくる事が多い。ところがこの写真は僕が大好きな一枚なので、切り取って別に保管しておいた。しかも、前後のポジフィルムもどこに行ったか分からなくなってしまったのだ。


                     伊豆の海か、大阪の海か、伊勢の海か、はたまた宮城の海なのか思い出せない。ここの所この写真を見ながら悶々としているのだ。しかし、沖縄ではない事だけは確かなのだ。だって海の色が違うからね。


                     さて、ポジフィルムの時代はそんな理由で撮影状況を思い出していたが、デジタルフォト時代になって、ますますシャッターを切る回数が増えてしまった。いまのところ不自由は感じていない。それどころか携帯する荷物が軽量化され、ストロボを使う頻度も減り便利になったと喜んでいる。しかし、写真データを全部プリントをするわけにはいかないので、データ整理の仕方を考えないと思い出せない写真が増えてしまうに違いない。


                    という事で、仕事はデジタル、作品は銀塩写真と使い分ける事も考え始めている。しかし、環境汚染を考えると銀塩に戻るにはちょっと抵抗感がある。チオ硫酸ナトリウムは毒物だからね。水もたくさん使うから気になる。今更戻れないような感じだな。そんな事もあって、この写真を見て悶々としている自分なのかも知れない。パクッ

                    ブラジルサーファー

                    2007.10.20 Saturday

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                       「金髪ロンゲのサーファー」
                       とても目立っていた。だって、サーフボードを持った筋肉ムキムキの金髪ロンゲの若者が歩いてきたら、目を奪われるよね。しかも鼻には真っ白に日焼け止めのクリーム塗っている。ぼくも当然声をかけて写真撮らせてもらいました。それがこの写真だ。普通なら一人サーファーがいれば、他にもいるはずなのだがなぜか見当たらなかった。


                       ボディボードを持った子供たちはたくさん見かけたけれど、サーフィンを楽しむ若者を見かけたのは彼だけだった。あまりポピュラーなポイントではないのかも知れない。しかし、彼の筋骨隆々とした上半身を見て思い出した。ドイツのワールドカップで日本がブラジルに勝てなかったのは、技術や戦術もあるだろうけれど身体能力の差ではないだろうか。


                       ある雑誌を読んでいたら、東洋人と西洋人では歩く時の足の筋肉の使い方が違うと書いてあった。女子マラソンを見ていると、チョコチョコ走る日本人選手と違い、大きなストライドでグイグイ走る外国選手は、確かに違う筋肉を使っているように思える。サッカーにもそんな違いがあるような気がする。


                       以前、同じような身長、体重のブラジル人とバンクーバーで草サッカーをしたことがある。年齢もそんなに違わないはずなのにあたり負けをした。負けたのはこちらに技術が無かっただけかも知れないが、見かけよりも筋肉質の体に驚いた。とはいえ、いつかはブラジルに日本が勝つ日が来る事を信じたい。南米に移民で行ったアルゼンチン茨城県人会のサッカー分析をした記録には、欧州型より南米型のサッカーが日本人には向いていると書いてあった。僕もそう思う。でもまだずーっと先だろうなぁ。パクッ

                      ブラジルは美女より美少年!?

                      2007.10.19 Friday

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                         「ビーチの美少年」
                         大型カメラを担いで海岸をウロウロしていたら、いまなら盗撮者として通報されそうな気がする。そうでなくても写真を撮る行為はどこか犯罪者を思わせるところがあるものなのだ。だから僕たちはプロになると被写体には気を使う。うまくコミュニケーションが取れなければ、撮った写真は使えないからだ。そもそも写真を撮らせてもらえないだろう。


                         状況は日本でもブラジルでも世界中どこでも同じだ。必ず了解を求めてから撮影する。もちろんこの少年にも了解を得てから撮影したが、その仕草と態度から相当な自信家である事が見て取れた。通訳のマウロ君も何か圧倒されていてオドオドしている。あとで聞いたら僕は金持ちが苦手なんだと言い訳していた。いつもはお金の話が大好きなのに、この時ばかりは逃げ腰になっていた。


                         ウバトゥーバに住んでいるのかと尋ねたら、リオから遊びに来ているのだという。リオのカーニバルの季節なのに居なくてもいいのか不思議に思ったが、マウロ君曰く、カーニバルは貧乏人のための祭りだから金持ちは街から逃げ出すのだという。本当かなぁ?まぁ彼の言う事だからここは信じてあげよう。撮影が終わったら少年から一言があった。「変な事に写真を使わないでね」もちろんだと返事をして別れたが、彼の言う変な事とは一体何の事なのだろう?少年がそんな事まで心配する時代なのが悲しい。パクッ

                        ブラジル水着の不思議

                        2007.10.18 Thursday

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                           「ウバツーバの海岸で」
                           ビキニの水着を着けた女の子と、ワンピースの水着を着けている女の子とどちらがモテるか考えたことありますか。ウバツーバの海岸やリオの海岸で撮影していると、ほとんどの女性の水着がTバックのビキニタイプである。流行もあるからそういうものなのだろうと思っていたが、ある日、若い男女のグループの撮影していて気がついた。


                           グループの中でも一番人気のありそうな、とても可愛い女性がワンピースの水着だった。その彼女以外はビキニの水着を着けている。男どもはビキニの女性ばかりに声をかけるのだ。ワンピース水着の女性は無視をされているようだった。どうしてなのか分からないので、男どもにどうして彼女に声をかけないのか、と聞いたら水着がダサイからだと言う。そんなことがあるのか!?


                           彼らにとってビーチで一緒に遊ぶ女の子はビキニじゃないと駄目らしい。これがとーっても不思議なことに思えた。ビキニじゃなければ男の声がかからないなんてことなら、女性はどんどんビキニになって行くのは当たり前だよね。そういうことで、ブラジルの海岸には色とりどりのTバック美女が溢れているのでしょうか。パクッ

                          ブラジルのサンセット風景

                          2007.10.15 Monday

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                            「日没前の海岸」
                            三日ぶりの投稿です。福島・三春町へ取材で行ってました。東北の田舎とはいえ、道路はきれいだし交通アクセスも便利。自然はもちろん豊かなので、都会よりもずっと文化的な生活をおくれる町でした。移住希望者が多いのも分かる気がします。温泉があるのも人気の秘密なのでしょう。


                             さて、ブログはブラジル・ウバトゥーバ市の続きです。


                             どこの国へ行っても太陽が沈む前の海岸は、人々の散歩する風景と寄り添うカップルたちという平和な光景が見られるものだ。もちろんウバトゥーバの海岸も、日が傾き始めるとそれまで騒いでいた子供たちや若者がいなくなり、ご近所の老人たちが散歩する姿が目立ってくる。


                             そんな中で一人の青年が流木に腰をかけたまま動こうとしなかった。余りに後ろ姿が寂しそうなので、思わずシャッターを切ったのがこの写真である。この後、声をかけたら驚いた顔をしたが、いろいろ話してくれた。「あなたはブラジルを見てどう思うか」と聞かれたので、「サッカーが強いし、資源もあるから羨ましい」と答えたら、そんなことよりぼくは明日の仕事が問題なんだと心配していた。「日本は良い国だ」とも話すので、「隣の芝は青く見えるものだよ」と慰めてしまった。ちょうどブラジルはインフレで大変な時期だったから、彼も悩んでいたのだろう。インフレは、金持ちはより金持ちになり、貧乏人はより貧乏になるのだとこぼしていた。


                             いまの日本を考えてみたら、デフレ脱却するために、インフレ待望論があったりするので少々心配だ。給料が上がるスピードよりも、物の値段が上がるスピードが早くなったら迷惑するのは当たり前である。カップ麺やガソリンなどジワジワと値段が上がってきたので、日本もちょっと前の南米のようなことにならなければ良いが・・・。パクッ