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2022.09.20 Tuesday

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    女医と自販機

    2008.01.31 Thursday

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       「こんなところにも自販機が」


       虎ノ門で検診を受けるために病院の待合室でボーッとしていたら、白衣の女医さんが目の前をすたすたと歩いていった。以前大病を患ったときに、この病院でお世話になったので女医さんには頭が上がらない。彼女の行く先を目で追うと自販機が置いてあった。ムムムッ、自販機風景に白衣も面白い。カメラをそっと構えたら、彼女は自販機の前で何を買うのか悩みだした。この時ばかりは、忙しい女医も我に帰るのだろう。


       患者の往診の合間をぬってお茶で一息入れているのかも知れない。なんだか後ろ姿が可愛く見える。


       虎ノ門といえばオフィス街だけれど、ここにはPGIという写真ギャラリーがあった。現在は芝浦の方に移転したが、アンセル・アダムス、エドワード・ウェストンなど、僕の大好きな見応えのあるアメリカの写真家を紹介していた。コンサバティブすぎるきらいはあるにしても、日本で唯一の本格的な写真ギャラリーだ。移転してしまったので、なかなか見に行けなくなってしまったのは残念な事だった。


       PGIで扱う日本人作家は、今道子さん、三好耕三さん、石元泰博さんなど欧米でプリントが売れる数少ない写真家たちだ。ギャラリーアーティストとして写真家たちを紹介しているのもこのギャラリーの仕事である。写真バブルは終わったかも知れないが、内向き過ぎる今の日本人写真家たちの中から、本物の写真家を見つけ育てて欲しいものだ。パクッ

      おめでたい自販機風景

      2008.01.30 Wednesday

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         「七福神と自販機」


         今日は久しぶりに暖かくなったので、テクテクと巣鴨の「千石自慢ラーメン」を食べようと散歩がてらに歩いて行った。いつも人だかりのしている店の前がなんだか寂しい。悪い予感が走ったが、アレレェーッ、やはり水曜日は休みなのだった。せっかくここまで来たので、路地をスナップして帰ろう。


         白山通りの一本裏の道を歩いて帰ることにして、ブラブラしていたら縁起の良い風景に出あった。古い時計店の店先に七福神の石像が七体飾られ、通りすがりの人を祝福していまるかのようだ。隣にはさりげなく自販機が置いてあり、まるで賽銭箱のように見える。七福神に賽銭箱は無いか。でもカメラのファインダーをのぞいたら、写真のように綺麗にまとまった光景になった。


         偶然とは思えないような配置と大きさとグラデーションに、写真データをPCに取り込み開いてみたらビックリした。これは七福神の思し召しに違いない。なんてことを思ったね。パクッ

        恥ずかしいことだった。

        2008.01.28 Monday

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           「カリスマダンサーの裸体」


           ウフフのフッと笑っている場合ではない。先ほど東京ドームの前を歩いていて思い出した事があった。おっとその前に、この写真はあるカリスマダンサーの若かりし頃のヌード写真である。あまり女性を撮らない僕だが、ある時期挑戦した事があったのだ。ホームページが完成したら紹介する予定にしている。既に本人からもOKの返事をもらった。


           さて、タイトルの恥ずかしい事とは、ドームの外通路で撮影していた若者たちだ。1年ぐらい前の事である。僕たちプロは、外で撮影する時には通行人に迷惑をかけないよう注意を払う。それだけではなく、撮影許可をもらったり、人よけのバイトを頼んだりと撮影規模と状況にあわせて撮影をこなしている。


           ほとんどのプロがそうしているはずだ。ところが、ドームの通路で撮影していた連中は、スケートボードの技を繰り広げるアメリカ人たちの撮影を、何の対応もせず人が歩いている中で行っていた。危ないなぁと思っていたら、一人のボーダーが技に失敗して通行人のおっちゃんにスケートボードが当たってしまった。


           人が集まって来て、一騒動になった。当然許可をもらっているものだと思っていたら、ドームの係員が駆けつけて来て、注意をしている。多分なにかの雑誌の撮影だと思うけれど、編集者らしき人はいないし、ずいぶん無責任な撮影をするなぁと同業者として恥ずかしくなってしまった。もしこれで、撮影した映像を消去されたらもう仕事来なくなるぞ。


           次に利用したい雑誌や撮影者にも迷惑かかるから、せめて許可ぐらいとって撮影しようよ。ドームの通路を歩きながらそんな事を思い出したのでした。パクッ

          本郷の自販機

          2008.01.27 Sunday

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             「本郷四丁目界隈の風景」


             カメラを持って散歩するのが日課になりつつある。どの町を歩いても必ず見つかる自販機を撮影する事にしたおかげで、一時間の散歩時間があっという間に過ぎて行く。元々はメタボな身体を心配して散歩を始めたのに、いまでは面白い自販機風景に出会うのが楽しみになって来た。まさに一石二鳥といえる。


             取材で出かけた地方でも時間があると自販機を探して歩いている。いまのところ、沖縄と東京、茨城だけだがそのうちに、いろんな自販機写真が増えてくるだろう。


             さて、この写真に写っている看板の商店はもう無い。商店の代わりに自販機が置いてあるだけなのだ。自販機の裏は駐車場となっていた。このような自販機無人商店は、けっこう都内のあちこちにあるのだ。近くには小学校があるので、昔は子供たちや近くの住民がお菓子やパンなどを買いに来てたのだろう。しかし、時代が変わって子供の数も減り、次々とコンビニが現れたのでは個人商店は大変だ。人件費をまかなうだけの利益が出なくなったので自販機に変更したのかも知れない。


             コンビニが普及した陰にはこのような個人商店の光景がある訳だ。こうして町の風景はどんどん変わって行く。


             カメラを構えていたら、子供たちが興味を持ったらしく、画面の中に入って来た。この子たちが成人を迎える頃にはどのような風景になっているのだろう。パクッ
             

            今日の自販機の風景

            2008.01.26 Saturday

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               「九段北界隈の風景」


               九段といえば武道館や靖国神社があるので、何かイベントがあるとたくさんの人が集まる地域であることは皆さんご存知の事と思う。春になり千鳥ガ淵の桜が見頃となると、身動きが取れなくなるほどの人で溢れる。周辺地域はきれいに整備され、整然とビルが建ち並んでいる。しかしなかにはこの写真のようなしもた屋が所々にある。大きなビルの隙間にぽつんと取り残された小さな家のある光景は、風車に突進するドンキホーテの姿をぼくに思い起こさせる。


               この家からヨタヨタと杖をつきながら現れた老婆は、写真を撮っている僕に気がつくとじっとこちらを見つめていた。普段なら声を掛けるのだが、この時はその鋭い視線にたじろいでしまい、声を掛けられなかった。彼女の気迫勝ちかな。どのような経緯でこの家がビルの合間に残ったのか、その一端がその視線で垣間見えた気がした。


               都会でも、田舎でも、自分たちが強い心で暮らしを守って行かないと、誰も守ってくれない時代だ。何でもお金で解決しようとする企業や役所に頼っていては、瞬く間に自分たちの居場所は無くなってしまう。老婆の視線にはそのようなメッセージが込められているような気もした。パクッ

              本日の自販機風景

              2008.01.25 Friday

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                 「小石川一丁目界隈」


                 沖縄から寒い東京に戻った。羽田空港に到着して外に出たら、すっかり沖縄の温度に慣れていたので、予想以上に寒さを感じてそのままUターンして那覇に戻りたくなった。沖縄の日中は太陽が顔を出すと、この時期でもTシャツでOKだ。1月にも関わらずバスの運転手が「燃料節約のためにクーラーを切りますが、暑い方は申し出て下さい」と車内アナウンスをしている。


                 この時期が日本国内での温度差が一番あるのではないだろうか。2月になるとさすがに沖縄も20度を超す日は少なくなる。雨も降るしね。


                 さて、その寒い東京を歩いていると、懐かしい風景に出会った。この写真である。田舎のお祭りのように旗が飾られ、その隙間に自販機が置かれている。薬局のようだが、よく判らない。こんな風景が今でもあるのは不思議に思える。だってなんだか怪しいではないか。サプリメントを販売したいようだが、健康になれる雰囲気ではないものね。


                 昭和の中頃に良く見かけた風景なので、懐かしく感じる。平成20年だから昭和もだんだん遠くなる。雑然とした風景、壊れかけた家で細々と営業を続ける商店。ぼくは嫌いではない。栄枯盛衰、人にはいろいろな事情がある。それでも知恵を絞り、身体を動かして頑張り続けるのが凄い。僕にとってなんだか励まされているような気がする光景なのである。パクッ

                沖縄の自販機風景

                2008.01.22 Tuesday

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                   「儀保交差点界隈の風景」


                   沖縄にいると夜が待ち遠しくなる。昼間は暑いので、虫のように夜になるとゾロゾロと街へニイニイやネェネェが繰り出してくる。オジィやオバァも繰り出して来て、那覇の街は賑やかになるのだ。だから、人口比率にすると居酒屋の数が日本一といわれてしまうのだ。首里の住宅地にも写真のような小さな居酒屋が、誘蛾灯のように煌々と灯りを付けて営業している。


                   不思議なのは、なぜ入り口に自販機が置いてあるかである。立ち食いそば屋の食券販売機のようで、料理店としてのイメージは良くないように思えるが、誰も気にしてはいないようである。沖縄だけの風景ではないが、ちょっと気になる自販機の位置であった。


                   さて、今日は本部半島の突端にある瀬底島のペンションに宿泊しているのだが、この美しいビーチを持つ島にも、ホテルラッシュの影響がある。高級リゾートホテルが建てられているのだ。一泊20万円もするという部屋のあるホテルだという。これまであったゴルフ場がホテルに変っていた。工事の真っ最中だったが、赤土が道路に流れ出ていて、白く美しい瀬底ビーチの砂浜がどうなるのだろうと心配になる風景だった。しょんぼり

                  自動販売機の風景・沖縄編

                  2008.01.21 Monday

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                     「首里儀保界隈の風景」


                     ヌード写真のシリーズを続けようと思ったが、現在は宝島社の仕事で沖縄にいるので、空いた時間を利用してスナップしている自販機のシリーズをアップすることにした。自由になる時間が朝と夜中しか無いので、早起きしてホテルから投稿している。


                     そのホテルだが、昨年末に沖縄に来た時も感じたことだけれど、国際通りだけであと三つも新しいホテルがオープンするほどの新築ラッシュになっている。タクシー運転手情報だと、今回のホテルラッシュの主役は外国資本なのだそうだ。本土企業からの投資は一段落して、どうやら外国からの投資が増えているらしい。昨年のデータではリゾートホテルの23軒は外国資本がオーナーだから、「今年はもっと増えるはずよー」と話していた。


                     それにしても高級ホテルが増えましたね。まだまだ観光客は増えるね。サービスも良くなって、高額な料金の部屋から予約が入って行くというからびっくりしてしまう。やはり、日本は金持ちが一杯いるのだな。


                     ところで、沖縄も自動販売機天国だった。ひょっとしたら、東京より密度が濃いかも知れない。これは気候が関係していると思う。暑いところなので、いつでも冷たい飲料水を手に入れやすい必要があったのだろう。というわけで、那覇の街をふらふら歩きながらスナップしているのだ。しかし、一月だというのにTシャツ一枚で暑いぐらいだ。車は冷房かけないと暑くて乗ってられない。この気候が魅力的なんだな。パクッ

                    モノクロームの乳房

                    2008.01.18 Friday

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                       「ヌードは難しい」


                       フォトグラファーという職業柄、必ず聞かれるのがヌードは撮影しないのかということだ。始めて会った人と飲みに行くとだいたいの人が聞いてくる。そこで僕は適当に話をごまかす事にしている。というのも、撮影していると答えると質問攻めになるからだ。誰を撮影したのだとか、俺を助手にしてくれだとか、発表出来ない写真を見せてくれだとか言い出す。もちろん冗談のつもりで話しているのだろうが、毎度の事なのでこちらは面白くも何ともない。


                       そんなことよりもヌード撮影は大変なのだ。裸になるという事でモデルさんへ気を使うし、出来上がった写真によっては使えない事もある。そもそもヌードで何を表現したいのかがフォトグラファーに問われるので、下手な写真を見せられない。女性の裸が見たいからフォトグラファーになった訳ではないのだ。


                       とはいえ、写真学科の学生時代には何度もヌード写真にチャレンジした。でも、ぼくは馴染めなかった。女性モデルに気を使うのが面倒で、女性専科といわれる女性のポートレイトなどを撮る道には進まなかった。女性とのコミュニケーションの取り方に問題があった訳だ。それよりもあちこち旅したり、自分なりの風景を見つけて撮影していた方が楽しかったからね。


                       それでも長いこと写真を撮っているとヌード写真を撮る機会があって、僕なりにヌードに挑んでみている。若い時は撮れなかったのに、今なら撮れるかも知れないなぁ。なんて気分になる事もある。つまり、自分が変わらないと撮れない写真もあると気がついたわけです。パクッ

                      巨大ミュータント

                      2008.01.17 Thursday

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                        「奇形のSaguaroサボテン」


                         ここのところ自販機の写真ばかりだったので、今日は気分を変えて久しぶりに巨大サボテンの写真を紹介しましょう。これは、アリゾナのスコッツデールという町の自然公園の中にあったミュータントSaguaroだ。書棚をのぞいていたら、僕の写真集が意外なところに挟まっていたので、久しぶりに手に取って開いてみて思い出した。


                         「写真集サボテンマン」


                         野球選手は良く知っている場所だ。この季節になると、アリゾナはキャンプが始まる時期なので、スコッツデールやフェニックスやテンピ、メサにはメジャーリーガーがうようよいる。もちろんスポーツ関係の記者やレポーターもいるわけだ。マイアミと同じく、避寒地なのでカナダやシアトルなど北の地域からもどっと人が押し寄せ、賑やかな町になる。砂漠とサボテンとゴルフ場しかないのによく集まるものだ。


                         しかし、今週のように寒い日が続くと、暖かいところに行きたくなるのは自然な事なのだろう。アリゾナで見かけるのはエアストリームなどのキャンピングカーで、他州のナンバーを着けてうろうろしている老人たちだ。まるで西部劇にでてくる幌馬車隊のようである。アメリカ人のリタイアしたあとの夢は、豪華客船で世界一周、キャンピングカーで全米一周、牧場経営なのだそうだ。


                         でも元気に動き回る姿はうらやましくもある。年をとっても活動的で積極的な生き方は見習いたいと思う。パクッ
                         

                        今日も自販機の風景なのだ

                        2008.01.16 Wednesday

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                           「神保町界隈の風景」


                           古本屋街で知られる神保町も再開発の波が押し寄せ、大きな新しいビルが建てられたりしている。そんな中で、昭和の初めに建てられたような古い建物で商売をしている店があちこちにある。そんな店の一つがこの写真である。


                           店の周りを自販機で囲い、店に入るのには自販機の隙間から入って行く。わずかに店内の照明が見えるので営業しているのが分かる。薄汚れた看板に酒の字が見えるので、酒屋のようだ。酒屋も販売許可が規制緩和されてからというもの、どんどん小さな酒屋が減って行った。同級生の一人が酒屋を営んでいたが、ずいぶん前に廃業した。お酒一本から配達するなど努力していたが、とても割りに会わないと話していたのを覚えている。


                           この店は、これからどうなるか分からないが、いまのところ自販機の収入に支えられているのだろう。いずれ取り壊されて新しいビルに生まれ変わり、新しい商売に変わればこの自販機も要らなくなるだろう。この自販機が、店の無言の防御壁のように見えて、なんだかとても寂しい風景に見えて仕方が無い。パクッ

                          今日の自販機の風景

                          2008.01.15 Tuesday

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                             「府中市フットサル大会会場にて」


                             13日の府中市フットサル大会の会場になった体育館にも、屋内には自販機が当たり前のように置いてある。見慣れた風景だから何とも感じないが、遊び疲れた子供たちが小銭を握りしめて、自販機の前で何を買うのか相談しているところを見ていると、ちょっと違和感を覚える。


                             別に子供たちがどうのという訳ではなくて、あまりに便利な事への疑問がわいてくるのだ。多分親たちも遊び疲れて喉が乾いたら、自販機でジュースでも買って飲みなさいとお小遣いを渡しているのだと思う。どこにでもあって、安全に飲める飲料がすぐ手に入るのだから、ある意味で安心だ。


                             しかし、この便利さに慣れてしまう事は日本人の人間力とでも言いたくなる、生きる事への活力が減少するような気がしている。便利さを追い求めて体を使わなくなり、メタボリックな体型になってあわてて運動を始める。そんなチグハグな状況が現代の社会なのだろう。
                             

                             でもこの状況はますます深刻になるだろうなぁ。なるべく体を動かさなくても済むような商品がどんどん開発されているものね。人間のやる事はすべてロボットが代わりにやってくれたら、体は楽だけれどどんな身体になるんだろうね。パソコンでメールやり始めたら、漢字を書かないので書けなくなった。読めるけれど、書けない。便利さを手に入れたら、何かを捨てて行くしか無いのだろうか。パクッ