国場川
2008.10.31 Friday
「朝の釣り人A」
那覇空港から市内に向かうと、まず最初に渡る橋が明治橋、その下
を流れているのが国場川だ。那覇港はその河口にある。
川があれば必ず釣り人がいる。国場川にも早朝から釣り人が現れる。
どんな魚が釣れるのかわからないが、熱心に釣っている姿を良く見
かける。
「釣り人B」
国場川にかかる明治橋周辺には、いくつも面白い建造物があるので、
ちょっと紹介しておきましょう。まず、ドラゴンヘッドが橋の入り
口で下の写真のように通行人を見下ろしている。
「ドラゴンヘッド」
那覇空港についてタクシーで市内に向かうと、明治橋の手前にある
このユニークな建物に出会う。初めて沖縄に来た人には特に印象に
残るようだ。
「バンヤンの大樹の食堂」
この他にもマジンガーのような武道館もある。
なんだか沖縄らしい風景と言えばそうかも知れない。まぁ、そんな
ことはどこ吹く風と思っている人がほとんどなので、国場川周辺は
朝から人がせっせと歩いている訳なのだ。
「毎朝会うカップル」
そのせっせと歩いているうちの一人が僕なのだ。写真のカップルと
は毎朝会う。仲良く手をつないで散歩をしている姿は微笑ましいね。
「犬の散歩」
次に多いのが犬の散歩だ。なぜか太っている人が多い。最近の調査
では、沖縄県の長寿イメージは形なしだ。平均余命率は全国で最下
位になった。その他の健康データでも平均以下のものが数多くある。
長らく長寿、健康といったイメージで売ってきた沖縄だが、そろそ
ろ看板を降ろす時が来たのかもね。
「ユンタクするオジィとオバァ」
しかしながら、この人たちにはそんなことは関係ない。のんびり川
辺でユンタクしているオジィたちやオバァたちを見かけると、これ
が沖縄の正しい生き方と思える。
僕ものんびりユンタクしていたいけどね・・・。
早朝の奥武山運動公園
2008.10.30 Thursday
「神社の上の滑り台」
後一ヶ月後に迫ってきた那覇マラソン、今年も友人たちが参加する
ことになっている。そのスタート&ゴール地点が奥武山運動公園で
ある。
早朝の公園は、朝の散歩やジョギングするウチナンチュたちで、け
っこうにぎやかだ。僕は今年も那覇マラソンは応援に回る。
でも、毎朝奥武山公園を歩いていると一生懸命ジョギングしている
人を見かけるので、ぼくも走りたくなってくる。しかし、走ると目
が回るので、長時間のランニングは当分無理だろうなぁ。
公園の中にある丘に上ったら、遊具の滑り台が設置されていた。
緑の中に赤い小象が朝日に照らされ、不思議な空間になっている。
護国神社の上にあるのだから、それは当たり前とも言えるのかな。
「朝日のあたる丘の木々」
今回の沖縄は清流出版の仕事で来ている。毎日撮影で本島各地を
移動しながら撮影していたが、昨日から那覇の「抱瓶」という料理
居酒屋さんで、素晴らしい沖縄料理の撮影をしている。
東京・高円寺にある東京の沖縄料理店の草分け「抱瓶」が、那覇に
逆上陸し、今年の二月に美栄橋駅近くにオープンした。
いずれこのブログでその料理を紹介したいと思うけれど、東京で日
本料理を修業した神谷料理長の作る沖縄料理は、一味も二味も違う。
1月には本になると思うので、ぼくも出来上がるのが楽しみな一冊
である。
「公園内の御嶽?」
料理の撮影は順調に進んでいるが、点数が多いので三日ほど係る
ことになった。比較的朝はのんびり出来るので、散歩も余裕があ
るが、それでも10日も撮影続けているとだいぶ疲れてきた。
「緑濃い散歩道」
でも残り少ない沖縄滞在なので、寒い東京に戻る前にたくさん歩
いて体力アップしておこう。
写真のように、まだまだ沖縄は濃い緑があるぐらい暖かい。
先日は空いた時間を利用して、国頭村の与那覇岳に行ってきたが、
蝉の声がうるさくて敵わなかった。もうすぐ11月だというのに蝉
が大活躍している。
しかし、山原の森をゆっくり歩いてみるのも面白そうではある。
那覇の朝焼け
2008.10.29 Wednesday
「朝焼けの那覇港」
あっと気がついたら、もう十日もブログを書いていなかった。
中川村アップルカップで楽しくフットサルをした翌日から、沖縄
の撮影のため大急ぎで準備をはじめ、那覇に着いてからは、取材
調整と撮影を同時進行しながら、カメラを持って走り回っていた
ので、ブログにかける時間がなかったのだ。
しかし、ようやく撮影も一段落して、朝の散歩にも余裕ができて
きた。今日は久しぶりに撮影しながら那覇港の周辺を1時間ほど
歩いた。
東京は晩秋で、長袖シャツの上にもう一枚必要な時期だが、沖縄
は朝の散歩でも短パン、TシャツでOKだ。ウチナンチュは寒い、
なんて言っているけれど、ヤマトンチュの僕はちょうど良い気候
と感じてるんだけどね。
「国場川の朝焼け」
東京はこれからどんどん寒くなって行く。
朝の散歩がつらくなるけど、沖縄なら軽装で十分だ。こんな時は
沖縄の気候がうらやましいね。国場川沿いを歩いてると、まだ夏
の続きが残っているんだな。
「壷川駅の風景」
ところで、壷川駅の周辺でもビル工事が行われているけれど、今
まで沖縄はホテルの新築ラッシュが話題になっていた。
それがこの金融危機で大きな曲がり角に来ているらしい。工事の
中断や、建てている最中に会社が倒産した、なんて話が伝わって
いる。世界中に吹き荒れている金融問題が、ここにも影響が及ん
できた。
外資は逃げ足が速いので、頼りにならない。かといって日本の銀
行が頼りになるとも思えない。調子の良い時はどこでも相談に乗
ってくれるが、イザというときに資金引き上げられては困ってし
まう。
くるたびに新しいホテルが増えている沖縄の来年は大変かも知れ
ない、と思いながら本島のあちこちを撮影している。
今年のアップルカップは負けました。
2008.10.21 Tuesday
「正午過ぎて開会式がはじまり、選手宣誓」
今年も我が少林サッカーズは、長野県中川村のアップルカップに参加して来ました。
中川村は「日本で最も美しい村」に選ばれた天竜川沿いの山村ですが、風景が美しいだけではなく、特産の林檎、梨、柿、ぶどう、ラフランスととても食べ物が豊富で美味しい村なのです。
さて、今年のアップルカップ、女子短大チームが参加するなどこれまでに無く華やかなものになりました。参加チーム数も、昨年の6チームから11チームに増えて、強豪チームがたくさん出て来ています。
おかげで我がチームは、昨年準優勝だったのに、今年は予選リーグを1勝2敗で勝ち上がれませんでした。その1勝も女子短大生チームからのもので、とても喜べる試合内容ではありません。
しかし、大会はとても楽しいもので、中央アルプス山麓の自然に囲まれてボールを蹴るのは病み付きになりそうなほどです。オープン仕立ての天然芝コートだったからかも知れませんね。
「諏訪湖のサービスエリアで・・」
「到着間もなく開会式、とても良い天気でした」
我がチームもテンションが上がって来ます。
「高校生チームに善戦するも、後半に大量点で逆転された・・・」
「予選最後の試合だったが・・・負けた」
「意気消沈の我がチーム、他チームの戦いぶりを眺めるだけに・・」
「女子短大チーム健闘するも全敗、来年は頑張って下さいね」
「この後ろ姿は、中川村・曽我村長さん、村役場チームも予選で姿を消した」
「試合後は天竜川の河川敷公園でBBQ&懇親会」
今年は沖縄フットサルフェスタに参加している関係で、沖縄タイムス社よりオリオンビールと泡盛が贈られてきた。もちろん乾杯はオリオンビール、そして優勝商品もオリオンビール
である。沖縄タイムスさん有り難う。
「中川村のスタッフ達と記念写真」
彼らがいなければこの楽しい大会は出来ない。いろいろ本当に有り難う。また来年もやりましょうね。
「と言ってるうちにメンバーはすっかり出来上がっていた」
「翌日曜日は恒例の林檎狩り、ではなく今年はぶどう狩りへ」
こうして中川村の二日間は無事終了。皆さん、また来年会いましょうね。
僕らのチームも参加したいという方は、コメントで連絡して下さい。こちらから連絡さし上げます。
やはり東京ヴェルディは・・・
2008.10.17 Friday
今日は写真がありません。
だって話は東京ヴェルディのことだから、写真は撮っていません。
先に心配した通り、柱谷監督ではやはり勝てなかった。
いよいよ降格圏に落ちて来たね。
フッキが抜けたら勝てない。
点取り屋の外人頼みのチームでは、長丁場のJ1リーグでは安定した成績を残せないのは当たり前でしょうね。柱谷さんそろそろ自分が監督に向いていないことを自覚したらどうでしょう。
ドイツではあなたが監督しているのを聞いてビックリしてますよ。
いくら監督の出来る資格をとっても、向いていない人はいるのだ。
逆に資格が無くても良い監督になれそうな人もいる。
ジーコがそうだ。
ジーコは、ある評論家から的外れな批判が繰り返されていたが、いま思えばあのころの日本代表の試合は、日本人の可能性に夢があった。最後にブラジルに負けたけれど、本気で戦うブラジルチームと試合が出来るまでになった日本サッカーと考えたいね。
いずれにせよ、東京ヴェルディがこのままグズグスになって行くのは見たくないなぁ。
日本対ウズベキスタン戦
2008.10.16 Thursday
「埼玉スタジアム2002」
2010年の南アフリカW杯の最終予選、ホーム第一戦が昨日埼玉で
行われた。中学時代から日本代表の試合を見ている僕としては、
この試合を今後の予選を占う意味でも生観戦したかった。
申し込んだ時は良い席は売り切れていたが、なんとかチケットを手
に入れ、埼玉スタジアムまで出かけて行った。
「スタジアム周辺では」
キックオフ直前で間に合ったスタジアムだが、周辺では代表の立て
看板前で記念写真を撮っている客がたくさんいて、いよいよW杯が
近づいて来たことを実感した。
しかし、最終予選だというのにサポーターには緊迫感が感じられな
い。スタジアムには楽勝ムードが漂っていた。
「選手が入ってくる」
選手が入場してくると客席においてあるジャパン・ブルーのプラス
チックボードを掲げて迎える。会場の一体感が増してきて、さぁー
応援するぞと、気分が高揚してくる。
「セレモニー」
恒例の試合前のセレモニーが始まり、和田アキ子の国歌斉唱では、
会場全体が君が代を歌い、ますます試合への期待感が高まって行っ
た。しかし、僕が盛り上がったのはここまでなのだ。
「サポーターの情熱も・・・」
試合が始まると、サポーターの国旗を振りながらの応援も、どこか
選手には伝わらず、日本代表はパスミス、出足の悪さでウズベキス
タンの選手に苦戦してしまった。
30年以上これまでほとんどの代表戦を見て来たが、本当にこれがW
杯の最終予選かと思えるぐらい気合の入っていない立ち上がりだっ
た。岡田監督に至っては、前日にW杯での抱負を語るなど、これま
でには考えられない気の抜けようなのだ。
試合が始まってすぐ僕は感じた、「今日は負けるかも知れない」そ
れほど立ち上がりはウズベキスタン選手に気合が入っていた。
「同点に追いついた」
心配した通り先制されてしまったが、代表選手がこれで目覚めれば
勝てると思った。しかし、先制されても多少攻撃的にはなったが、
身体を張ったウズベキスタンの守備に跳ね返されてしまう。
中村俊輔だけがサッカーをしている感じだった。そこからチャンス
が生まれ、同点に追いついた。
「ヤッター!」
後半に入ると多少動きは良くなったが、ウズベキスタン選手はゴ
ール前で集中し、根気よくボールを跳ね返していた。
ときどき訪れる日本のチャンスもキーパーの好守でゴールが割れ
ない。この日のキーパーは当たっていた。
「どうしても後一点が・・・」
結局ドローに終わった試合だが、大いに不満が残った。まだ最終予選
を勝ち上がっていないのに、もうW杯に出られるのが決まったかのよ
うな雰囲気で戦う選手とサポーター。
3回続けてW杯に出たので、いつでも出られると思ったら足もとをす
くわれる。緊張感を持って試合に挑んでもらいたい。
「そんな中で・・・」
後方に座っていたサポーターのおばさんは、どうやら内田選手のフ
ァンらしく、「ウッチー、頑張ってー」と内田選手のところにボー
ルが行くと声を涸らしていた。
30年前の日本代表の試合はガラガラで、今では考えられない。国の
代表チームがブラジルやドイツのクラブチームと試合をして、勝て
ないのが当たり前だった。おばさんのようなサポーターはいない。
サッカー界は大事にしなければいけないサポーターなのだ。
「やはりこの人」
彼がいなければ、日本代表は勝てないに違いない。1人だけ別世界
にいる選手でした。
「そして・・・」
ホーム第一戦はドローに終わり、みんながっくりしたのである。
岡ちゃん、なんで短く芝刈ったんだろうね。おまけに水までまいて!
次ぎ負けたら監督交代だぁー。
自販機とお地蔵さん
2008.10.15 Wednesday
「古家の自販機」
西ヶ原にゲーテ記念館があり、「ゲーテの小径」通りがあるのに
は驚いたけれど、歩道がきれいに整備されただけで、何もないス
トリートなのにはもっとビックリした。
都会には人がたくさんいるので、地域が盛り上げる必要はないの
だろうね。これが田舎だったら、ゲーテまんじゅうを作ったり、
ゲーテ畑を作ったりして、村おこしに励むに違いない。
西ヶ原の人たちはのんびりしているというか、欲がないというか
多分関心がないのだろうけど・・・。
東京だなぁー。
「西ヶ原のお地蔵さん」
本郷通りから南に一本入った裏道を駒込方面に歩きながら、いつ
ものように自販機を探しながら歩いていると、道路端に何体もの
お地蔵さんが現れた。花崗岩で作られた比較的新しいお地蔵さん
は、写真のようにふっくらしていて、現代的な姿に見える。
時代によってお地蔵さんの顔のイメージも変わるんだ。
しかし、歩いているといろんな物が見えてくるものだ。車で通り
過ぎたら、お地蔵さんには気がつかないものね。
「自販機とマンションと犬の散歩」
マンションの一階壁が、すべて自販機で埋められている風景が
現れ、面白いなぁと眺めていたら大きな犬をつれたご夫人が通
りかかった。写真を撮ってる僕を一瞥すると、スタスタと歩き
去った。
なんだか冷たい感じを受けるけれど、今の日本では知らない人
と関わりを持つのは怖いので仕方がない。それに僕の風体から
して怪しい人に見えるものね。知らない人同士でも挨拶をかわ
す、なんて習慣はコミュニティーのしっかりしている場所か、
山歩きの時ぐらいになってしまった。
お地蔵さんのイメージが現代的になるのは当たり前なのだ。
「屋根付きの自販機」
しかし、さすがお地蔵さんが受け入れられている町だ。
自販機にもやさしく屋根を付けている人たちがいた。わざわざ
屋根を付けた自販機は見たことがない。どんな理由か判らない
が、ものを大事にする人なのだろう、と勝手に推測した。
「西ヶ原駅出入口」
本郷通りに面した東京メトロの西ヶ原駅出入口、別に何もなかっ
たのだけれど、それが普通の町の風景でなんとなく良かった。
このぐらいが生活のペースにはちょうど良い感じかな・・・。
でも住みたいとは思わないんだな。
ゲーテと自販機
2008.10.14 Tuesday
「ゲーテの小径入り口看板」
タイトルを見たら、自販機とゲーテにどんな関係があるのだろう
と驚かれる方もいるに違いない。
何のことは無い、北区西ヶ原にゲーテ記念館があって、たまたま
通りかかったら、記念館のある通りに写真のようにゲーテの小径
という名前がついていた。
ならば自販機を探して写真を撮ってみよう、とゲーテの小径を歩
きながら、ウェルテルのような悩みも持たず、テレテレ散歩写真
となったわけなのだ。
「走る青年と・・・」
ゲーテの小径は歩道が狭い。しかしレンガを敷き詰めたような舗装
がしてあるので、名前に負けないぞ、と地元も気を使ってはいるよ
うだ。でも名前の割には、文学的な香りも、哲学的な雰囲気も感じ
る事はなかった。
そんな小径に一つだけ興味を引かれた自販機があった。
「クリンビューって?」
古い自動車用品店の店先においてある、使っていない自販機だ。
クリンビューと商品名が書かれてある自販機。これまでにもお米の
自販機や、瓶ビールの自販機など古い自販機を目にして来たが、車
用品の自販機とは珍しい。
ゲーテとは関係ないが、見つけたぁーて感じがした。
「小径全景」
本郷通りから見た「ゲーテの小径」全景はこんな感じでした。
取り立てて素晴らしいわけでもなく、普通の静かな住宅街ですね。
ゲーテ記念館を通り過ぎると坂道になっていた。
どこまで小径が続くのか判らないので、途中で本郷通りに戻ったが、
せっかく名前を付けたのだから、記念館以外にも何かゲーテにまつ
わる商品や食事が出来るレストランがあれば良いのにね。
那覇での写真展
2008.10.11 Saturday
「アリゾナ・カクタスガーデン」
那覇首里のオリエンタルホビーで行う写真展は、僕のコレクシ
ョンしているオリジナルプリントを展示する。
10月24日から1週間展示するのだが、25日の夕方6時からギャ
ラリーで、オリジナルプリントについてや写真家について、僕
が簡単に話をすることになった。
どんな写真がコレクションされているか知らない人がほとんど
だから、写真展の前にその一部を紹介してみようと思う。
「今道子作品」
日本だけではなくて世界的に活躍している日本人写真家の今道子さん
のオリジナルプリント。彼女の作品はそのほとんどが鎌倉の自宅内で
撮影されている。魚や野菜等の食材を使ったオブジェを制作、モノク
ロームで表現される独特の世界を作り出す。
先日、久しぶりにお会いしたが、相変わらず物静かにワインを飲む姿
はとても上品だった。来年は沖縄に遊びに行きたいと話してましたね。
「ポール・カポニグロ/サンフラワー」
1932年、ボストン生まれのフォトグラファーである。アメリカの重要な
写真家の1人といわれている。僕は公園の中を走り抜ける鹿の群れを写し
た作品に強い印象を持っていた。サンフラワーという写真集の中に収録さ
れた一枚。
「マイケル・ケンナ」
1953年、英国ランカスター生まれのフォトグラファー。現在は米国
を活動拠点にして作品作りをしている。
彼のモノクローム銀塩写真はとても人気があり、写真コレクター入門
編としてお勧めの写真家といえる。
「ジェラルド・S・アッカーマン」
1948年生まれの米国の写真家だったが、1994年に46才でエイズで
なくなった。彼は花やヌードをフレソンプリントとという特殊なカラ
ープリント法で作品を発表していた。
他の作家たちは、ブルース・ウェーバー、ラルフ・ギブソン、バーバ
ラ・キャステン、ジョエル・マイロウィッツ、シンディ・シャーマン
などのオリジナルプリントを展示予定だ。
沖縄在住の方はぜひ遊びにきて下さい。
ギャラリートークやります。
2008.10.09 Thursday
「140年前の女性」
那覇首里にあるオリエンタルホビーの小さなギャラリースペースで
僕が持っているオリジナルプリントの展覧会をすることになった。
10月24日金曜日から一週間行う。
主にアメリカの写真家の作品を持っているので、それぞれの写真に
ついてギャラリーでお話するのは25日の土曜6時からにした。
上の写真はその中の一枚、ダゲレオタイプという写真の初期に出
始めたプリントである。高いものは何百万円もするが、アメリカ
の骨董品屋では100ドルぐらいで売られているものもある。
磨いた金属板の上にプリントするもので、水銀の蒸気で写真現像
していたから、身体に悪影響があった。
亡くなった写真家もたくさんいたという。
「140年前の男性」
現存するダゲレオタイプはまだたくさんあるけれど、いずれ姿を
消す運命にある。しかし、面白い写真作家がいて、この手法を用
いた作品を現在でも作り続けている。もちろん水銀蒸気を吸わな
いように工夫した現像機を考案している。
そのような古典的手法の作品を発表している写真家はアメリカに
けっこういる。例えば、プラチナプリントなどの印画ペーパーや
薬品等は欧米のメーカーが販売しているのだが、日本のメーカー
では銀塩印画紙すら作らなくなってしまう。大量生産品しか興味
が無いのには困ってしまう。
古い写真技術にも良さがあるので、わずかでも遺してもらいたい
ものである。
「ティンタイププリント」
上の写真のティンタイプはダゲレオタイプのあとに出て来たプリン
トで、銀塩写真はバライタ紙という紙にプリントしていたが、紙の
代わりにブリキ(亜鉛板)にイメージを焼き付けていた。
100年以上前の人々が家族で写っているのを眺めていると、時間を
飛び越えて想像が広がる。人間を感じてホッとしたりしている。
フォト俳句にハマりそう・・・
2008.10.08 Wednesday
「春日通りの牛タン屋前」
10年ぶりにP・G・I(フォト・ギャラリー・インターナショナル)
に行った。虎ノ門から品川に移転してからは不便になってしまい、
足が遠のいていた。
今回は旧知の今道子さんのプラチナプリント展が開かれているの
で、軍艦島で知られる写真家の雑賀雄二さん、それからジャパン
ブルーの小林のりおさんご夫妻と待ち合わせて旧交を温めた。
プラチナプリントはさすがに美しいが、難しい作業になるので
一般的なプリントとはいえない。しかし、デジタルプリントや銀
塩写真にない表現が出来るので、特殊なプリントとしてこれから
も一部のマニアに支えられて残ると思う。
「夜のタックスタワー」
本当に久しぶりに皆さんと会って、昔と変わらない姿に安心した。
病気ばかりしている僕とは大違いである。
しかし、デジタル写真は便利だ。
いま流行りつつあるフォト俳句も、誰でも写真に文字を簡単に書き
込めるデジタルプリントがあるからこそ広まったのだろう。
写真と俳句は意外に相性が良いんだね。写真の見方が深くなる。
「夜の細道」
例えば上の写真に俳句を付けるとすれば、どんな俳句が良いだろ
うか。追い越して行ったタクシーの後部座席には、疲れきったサ
ラリーマンが乗ってたかも知れない。または銀座に出勤するホス
テスかも知れない。
そこで、こんなのはどうだろう
「自販機で 光る横顔 暮れてゆく」
「無題」
人通りの無い路地裏を歩いていたら、突然バイクが追い越して行っ
た。自販機が照明代わりである。
そうだ。フォト俳句で思い出した。別冊宝島73号(宝島社)1988年
出版、楽しい俳句生活というテーマで写真と俳句の関係をすでに取
り上げていた。僕もそこに一枚写真を発表していたな。
面白そうなので、これから俳句を研究してみるかな・・・。
自販機夜景
2008.10.07 Tuesday
「夜の寿司屋と自販機」
先週末にフットサル仲間と府中の公園でバーベーキューをした。
たくさん人が集まり楽しい一時だったので、食べ過ぎた。
目標体重63キロまで、あと2キロというところまできたのに、
油断をしてしまった。
そこで、今週から夜の散歩を復活させることにした。
ただ歩くだけではつまらないので、カメラを持って歩くことにする。
その第一弾、夜の自販機風景だが、ただ一つ心配がある。
「光る自販機」
それは、カメラを持って夜遅く歩いていると不審者に間違われるこ
とだ。これまでにも厳しい視線で見つめられることが何度もあるの
で、振る舞いに気をつけながら歩くしかない。あーあ、写真撮るの
も大変なのだ。
「空家なのかな?」
散歩の途中に現れたモルタル作りの一軒家。人の気配は感じない。
枯れかけた棕櫚の木が印象的だった。棕櫚といえば、実家の庭に
小さな木があって、母親が葉っぱで箒を作っていた。
懐かしい思い出であるね。
「マンション夜景」
そんなことを思い出しながらダラダラ歩いていると、坂の途中に
大きなマンションが建っていて、壁のように風景を遮っていた。
この辺りは下町なので、比較的住民のコミュニケーションがあるの
だが、マンションの壁が坂上と坂下のあいだで住民を分断している
ようにも見えてしまう。
この辺りで起った家族殺人事件も、この風景に無関係ではないね。
住民コミュニケーションは東京のエネルギーに風前の灯だ。
「こんなところにも自販機が・・・」
街灯よりも明るい自販機だ。
いつも感じるけれど、夜に売り上げた利益と電気代を比べたら、
どっちがプラスになるのだろうか。
さて、一周して部屋に戻ったら外が騒がしい。マンションの玄関に
警官が来ていると女房が驚いていた。不審者がウロウロしていると
通報があったらしい。
それは・・・・僕かも知れないな。
スミマセン!!