琉球古道、国頭方東海道の伊波グスク
2009.09.29 Tuesday
琉球古道、若南ビラ
2009.09.25 Friday
琉球古道、チチャマグスクヘ向かう
2009.09.23 Wednesday
琉球古道、具志川グスクの謎
2009.09.22 Tuesday
琉球古道、真栄田一里塚付近
2009.09.20 Sunday
琉球古道、首里城から浦添グスクへ
2009.09.18 Friday
信州中川村、小さな森の音楽会
2009.09.17 Thursday
信州中川村の小さな森の音楽会
2009.09.15 Tuesday
沖縄ビーチ大全、凄いオジイ編
2009.09.14 Monday
「オイッ!」「オイッ!」
備瀬崎の海岸からエメラルドビーチに沈む夕陽を撮影しようとカメラを構えてる時だ。
「オイッ、こっちだ。こっち」
後ろの空き地に止めてある、軽トラックの運転席にいる男が声をかけてきた。振り向くとジーッと夕焼けの太陽を眺めている。何か文句でもあるのだろうか。
「オイッ、写真は撮れたか」
「撮れましたよ。きれいな夕陽でしたね」
「そうであるな。今日の夕陽はなかなかよろしい。水平線のところまで、沈む太陽がはっきり見えたからな」
ずいぶん詳しそうに夕陽の話をするので興味をそそられた、車のところに行って男の顔を見ると初老のオジィだ。
「オジィ、ずいぶん詳しいね」
「当たりまえさぁ、毎日ここに夕陽を見に来てるからよ」
えっ、毎日夕陽を見に来てるって。そんなオジィがいるとは驚いた。
「今日の夕陽は上等。いつもは雲に邪魔されるな。最後が見えないからな」
オジィの話では、ぼくは運がよかったらしい。そんなに夕陽好きのオジィなら、きっと一番好きな光景があるに違いない。
「伊江島に沈む夕陽が一番上等さ」
冬になると太陽の沈むポイントが北西に移動してくる。そうすると、ちょうど伊江島タッチューにかかる夕陽が見える。その時が一番だという。
「沖縄一番の夕陽であるな」
うれしそうに話をするとオジィはエンジンをかけて去っていった。
その時のぼくは、あっけにとられながら走り去る車を見つめていた。こんど来た時はいっしょに伊江島タッチューの夕陽を見たいなぁ。
ちなみに、ぼくのお勧めの夕陽ポイントはたくさんあるのだ。たとえば、これまでで一番赤く染まった夕焼けを見たのは、北谷のアラハビーチである。そのときは、周りにいたウチナンチュ達も「アキシャミオー」と感嘆していた。この時の写真はあまりに赤いものだから、画像に手を加えているように見られてしまう。決してそんなことはしていないのだが。
数年に一度そのような夕陽が沖縄に出現するそうだ。
那覇からほど近い、瀬長島のビーチから見る夕陽も好きなのだ。
ここから見える夕陽はケラマ諸島に太陽が沈んでいく。瀬長島はいわゆるデートスポットになっている。仕事を終えたカップルが島の外周道路に車を止め、夕陽を見ながら楽しそうにおしゃべりしている姿が毎日のように見られる。
島が空港のすぐそばにあり、風向きによっては真上を飛ぶ飛行機の離着陸光景も見られる。気軽に時間をつぶせるので、昼は営業車のなかで昼寝をしているサラリーマンの姿もちらほら見受けられ、那覇市民憩いの場所でもある。
ほかにもあるが、開発により趣が無くなってしまったビーチもある。西表島の月が浜は静かで趣のある大好きなビーチであった。ここに沈む夕陽を見るためにモクマオウの林の中を、落ち葉を踏みながら砂浜まで歩いていくのが楽しいのだった。しかし、残念ながらここは開発されてしまい、取り付け道路がビーチそばにまで作られたので昔のような雰囲気は無くなってしまった。くーっ、惜しい。ビーチには開発反対の看板が立っているのが物悲しい。それでも、夕方になると地元の人が犬を連れて散歩したり、カップルらしき人影があらわれて沈む夕陽をじっと見ている。
竹富島の西桟橋のそばにあるナーの浜あたりも夕日を眺める良いスポットだ。この浜の入り口には安里家ユンタに歌われている、悲恋物語の主人公クマカの遺跡があるので、恋人同士には良いロケーションだろう。静寂な風景の中を太陽が西表島や小浜島の島影に沈んでいく姿は感動を覚える。
宮古島にも夕陽を見るのにはとても良いビーチがある。ひとつは、砂山ビーチだ。ここは、吹き抜けになった岩山のトンネルに沈む夕陽を眺めることができる。砂浜にある流木に腰を下ろした若い女性が、祈るように洞穴に沈む夕陽を眺めている姿を見かけたりする。宮古島から船で10分ぐらい東へいったところに、大神島がある。最近まで一般の人が上陸することはできなかった。神の降りる場所がある神聖な島だからだ。島には宿泊施設や売店などないので、観光客が気軽に行ける島ではない。しかし、港の近くにタカマという場所があり浜辺がある。ここからは宮古島に沈む夕陽が見られる。
「タカマから見る夕陽は上等さ」
大神海運に務めるオジイから聞いた。しかし、問題がある。夕陽を見ていると、宮古島行きの最終便に間に合わないのだ。宿泊施設はないので、野宿覚悟で見に行かねばならない。
沖縄にはサンセットビーチと名前のついたビーチはいくつかある。そのなかでも一番新しいのが、石垣島の久宇良地区にできたサンセットビーチである。ここは秘密のビーチとして、前から目をつけていたのだが、地元資本の会社がサンセットビーチと名前をつけて、宣伝を始めてしまった。ここのビーチは岩の風景が面白かったり、砂質が良かったり、リーフもきれいだしとなかなか良かったのだ。観光客など全然いなかったので、いつ行ってものんびりできた美しい浜辺だったのである。ここから見える夕陽も絶品だ。東シナ海に雄大な太陽が沈んでいくのを、ビールを飲みながら浜辺に寝転がって眺めているときは、「上等、上等」と一人うなづいている。
結局、ぼくも備瀬崎のオジイと同じなのだが、彼らの年季の入った一言にはかなわない。また出会いたいものである。
沖縄ビーチ大全、離島編
2009.09.11 Friday
離島のビーチ/多良間島
白砂の美しさでナンバーワンといえるのは、宮古島の与那覇前浜かも知れない。いや、同じ宮古島の砂山ビーチもきれいだな。白くて細かな砂がさらさらしていて、歩くと気持ちがよい。砂山ビーチなどはふかふかして、くるぶしまで砂に埋まるほどである。宮古諸島のビーチは砂質が白くて細かいのが特徴である。伊良部島も、下地島も、多良間島も美しいビーチに恵まれている。
宮古島のパン屋「チェーロ」のオーナー夫妻は
「砂山ビーチや、前浜ビーチを見てこっちに引っ越してきたよ」
と話しているぐらいだ。沖縄の中にあって、それぐらい美しい海とビーチに恵まれているのが宮古諸島なのである。しかし、その中でも特に印象に残る島が多良間島である。多良間島は出産率が日本一という島でも知られている。まだまだ観光客も少ないので島の中の風景は、とにかくのんびりしている。空港から一軒しかないレンタカーの事務所に連絡する。電話に出たオバァは、
「空港の駐車場に鍵の付いている軽自動車があるから、それを使っていいよ」
という。支払いをしないまま飛行機で帰る人はいないのだろうか。
それとも、そんなことは気にしないのかな。撮影を終えて港近くの事務所を訪ねると、一人のオバァが奥からでてきた。
「料金支払いたいけど、ここでいいの」
「そうだよ、一日五千円、ガソリン代も入ってるよ」
「はいこれ、五千円。オバァところで、乗り逃げ心配ないの」
「そんな人はいないよ。はいこれ、おまけあげるよ。黒砂糖。体に良いからね」
ぼくが多良間島に行ったときは、ちょうど旧の桃の節句にあたる大潮の日だった。珊瑚礁が現れた海岸では、たくさんの人が珊瑚の上を歩いてアワビやサザエなどの貝を拾い、ウエットスーツを着た人は島ダコを狙っていた。この日は「浜降り祭」という女の子のお祭りなのだった。女の子は海岸に降りて海のものをとって食べると、一年間病気をしないという言い伝えがあるらしい。レンタカー屋のオバォもこれから孫たちとビーチパーティに出かけるとうれしそうに話してた。島中がとても楽しみにしているようである。
ビーチを撮影するので駐車できる場所を探していたら、軽トラックがあわてて入ってきた。何事かと驚いたのだが、一人の若者がくるまから降り、急いで砂山に上って沖の方を見つめはじめた。何かあるのだろうか。
「だからよぉ。潮の具合を見てるさ。潮が引いてきたら、午後から仕事休んで魚を獲りに行くさぁ」
この浜が彼の得意なポイントらしい。
「隣の島影がくっきり見えると、次の日は天気が悪くなるさ」
「台風でビーチの砂はいつも移動するのよ。海に持ってかれたり、丘に戻ったりだ。この前の台風はだいぶ砂を海に持ってったさ」
いろいろ教えてもらった。
「次の台風でまた砂は戻ってくるさ」
と笑っている。自然には逆らわない。海を敬い、共存することが大事なのだ。
この多良間島のビーチは、砂質がとても良いことと、どの浜にも昔の呼び名がついているのが特徴である。浜の入り口には丸太を削って作った簡単なネームプレートがある。それには、スシュキバマトゥブリ、とか・・・トゥブリと書いてある。昔の集落から浜にでて漁のポイントへ続く道を知らせる呼び名のことだ。その浜ではタコが捕れるとか、向こうの浜では貝が採れるとかの情報を共有するには、名前があった方が確かに便利である。昔の生活にも興味引かれるが、昔の呼び名を残す島のやり方には大賛成である。ずっと残してもらいたいものだ。
トゥブリとは、・・の方へという意味の多良間島の方言である。
石垣島のプチバブル
石垣島は最近特に人気が高く、八月や九月はホテルの予約が取れないこともあるぐらい観光客が押し寄せている。だいぶ都市化された沖縄本島よりも、まだまだ古い沖縄の風景が残る石垣島に魅力を感じる観光客の気持ちも判らないではない。他の離島に比べて、ここには山と海と両方の風景がある。これも人気の一つであろう。
石垣島のビーチを、写真を撮りながら歩いているときはいろいろ不思議な人に出会う。防風林の中を声を上げながら何かを追い回す二人組。海岸の貝を拾い集めて歩いている人たちが何人もいる。もちろん売るためだ。商売になるのだと言う。海辺の岩場に張り付いて、海草を採っているオジィやオバォはそれこそ何十人もいる。御嶽を掃除する老夫婦等々。年配の方から、ときどき声をかけられたりすることもある。
「写真撮影ですか。どちらから来たんですか」
東京からと答えると、
「自分も住んでたことありますよ」
懐かしそうに昔話を始める。だいたい声をかけてくるのは、本土で働いた経験のある人が多いようだ。彼らから得る情報も多く、面白いので時間の許す限り話を聞くことにしている。
たぶん彼らもぼくを見て変な奴だと思っていたに違いない。それで声をかけられるのかも知れないな。
ところで、彼らの話しでは、石垣島は東側の海岸と西側の海岸では潮の流れが違うので、もし泳ぐ目的でビーチに行きたいなら西側の海岸の方が安全で、海の色もきれいなのでお勧めだ。しかし、東側は海の色も良くないうえに、潮の流れがはやく要注意とのことだった。
さて、石垣島の人気の秘密はもうひとつある。離島桟橋から八重山の各離島へ船が出ているので石垣にいれば、たとえ飽きてもすぐ次の島に遊びにいけるのだ。そんなこともあり、現在の石垣島は他県からの移住者が急増している。特に東北、北海道からの移住者は温暖な気候に憧れているのか、ことのほか多い。その数は五千人とも六千人とも言われている。ミニバブルが起きているのは島の不動産である。賃貸物件つまり、貸家やアパートが不足している。同様に土地の売買も売り手市場になっている。ただでさえ島の宅地は農振法がかぶせられているために少ない。くわえて、八年後に開港予定の新空港には、東京からの直行便がやってくるという期待が先行した。そこに移住者の求める宅地やアパートも必要になったのである。県道沿いの坪4、5万円ぐらいの土地が坪6万円に上がるのはアッという間だった。
特に人気があるのは川平湾の近くの集落である。目の前に海がひらけ、後ろには山もある。実に石垣島らしい風景の場所だ。ここには移住者達が集まってきており、いろいろなカフェやレストランがオープンし、人気のスポットになりつつある。この地区を担当している不動産会社の営業マンは月給が歩合ということもあり、二百万円をこえる時もあると豪語していた。
その一方で、地元の人達は仕事のない石垣島を離れていく。昔から伝わってきた行事や祭事が人手不足のため開けなくなったという話も出はじめている。石垣島は伝統行事が多いことで知られる島なので寂しい限りだ。
ビーチで遊ぶのも楽しいものだが、石垣島に来たらぜひお進めしたいものがある。じつは船遊びなのだ。石垣島周辺は小さな島がたくさんあり、加えて珊瑚礁もあるため比較的穏やかな波の場合が多く、優秀な釣りガイドの船で美しいコーラルグリーンの海を眺めながら釣り糸をたれるのは素晴らしく爽快である。釣れた熱帯魚はもちろんリリース。釣りに飽きたら、船の上でのんびりするのもよし、珊瑚の上で泳ぐのもまた良しである。亜熱帯の太陽を全身にうけながら、南島の時間を思う存分堪能できることは間違いない。
さて、沖縄では夜の酒場を外すわけにはいかないのである。石垣島では美崎町を抜きには語れない。離島唯一の比較的規模の大きな歓楽街があるからだ。場所は石垣市の離島桟橋から市役所に向かって歩いて5、6分のところにある。こちらでは最終電車など無いので、時間を気にせず飲む人が大半である。東京だと、10時を過ぎたら帰る心配をしなければならないが、ここではそれからがお店の書入れ時になるのだ。飲み代も安いこともあり、居酒屋はファミレスの感覚で利用されている。子供連れの夫婦などちっとも珍しくはない。椅子よりも畳の方が人気なのも沖縄である。ちなみに、最近増えてきたのが、カフェバーである。観光客が増えてきたこともあるのだろう。若い移住者が経営している場合が多く、おしゃれな内装の店やアジアン風の店などさまざまなスタイルのバーが集まっている。
そこに集まる人々との出会いもまた楽しみの一つなのだ。
沖縄ビーチ大全、はじめに。
2009.09.10 Thursday
イチャンダビーチ
「オバァ、このビーチの名前分かる?」
「なんと言ったかねぇ、誰かに聞いたら分かると思うんだけどねぇ」
「すみません、オジィこのビーチの名前分かる」
「わからん」
沖縄に来て時間がある時はビーチを探して歩いている。ちょっと町を外れると、誰もいないくて小さいきれいなビーチに出会うことがある。そんなビーチを見つけるのが楽しみのひとつになっている。けれど、写真に収めてからビーチの名前をメモしようと、近くの家を訪ねて名前を聞いても、たいていの場合は上の会話のようになってしまう。
地図に載っている大きなビーチには名前がついているけれど、沖縄には名前の分からない小さなビーチがたくさんある。地図にも載ってない小さくて、ほとんど整備されていない、地元の人しか遊びに行かないような岩のゴロゴロしている、自然のままのビーチのことをイチャンダビーチと呼んでいる。沖縄の方言でイチャンダとは、自然のままとか施設が無いとか名前が無いとかの意味で使われている言葉だ。それで、未整備の浜辺の総称としてイチャンダビーチと呼んでいるのだ。でもそんなビーチの中に、リゾートビーチでは味わえない、素晴らしい経験のできるビーチがあったりするのである。
沖縄本島の北部、東村には僕の好きなイチャンダビーチの一つがある。スクバマという。有銘湾に面した三日月型の砂浜である。砂質は細かくてきれいである。色は薄い茶色だが、量も豊富で、ビーチの上を歩くとふかふかする感じがして気持ちがよい。この感覚は好きだ。道路からちょっと入ったところにあるので、静かである。ほとんど風の音と、波の音しか聞こえない。ときどき鳥のさえずりが聞こえる。ビーチは南向きなので、サングラスは欠かせない。クーラーボックスに氷と飲み物を入れ、ビーチチェアとパラソルを用意して、誰にも邪魔されず一日中読書や音楽を楽しむ、絶好のビーチがイチャンダビーチなのである。
秘境と言われる西表島はイチャンダビーチの宝庫なのだ。島の7割を占める原生林の中を歩いて行かなければたどり着けないビーチも数多くある。そんなところでも船をチャーターすれば、連れて行ってもらえる。その中でもぼくの一番のお気に入りは、鹿川湾の奥にあるビーチだ。
まさに亜熱帯のジャングルに囲まれた美しいビーチである。もちろん砂浜には人の足跡など着いてない。水と食料を用意してキャンプも良し、日帰りの浜遊びもまた良し。誰も邪魔をするものはいないのだから。イチャンダビーチの醍醐味である。
お座敷ビーチ
イチャンダビーチの中でも特に小さなビーチ、それをぼくは勝手にお座敷ビーチと呼んでいる。例えば、波照間島に名前の分からない小さなビーチが空港の近くにある。アダンの林を抜けていくとあらわれる、珊瑚の岩場に囲まれた本当に小さな砂浜、ビーチと呼ぶには確かに抵抗があるかも分からない。そんな砂浜に腰を下ろして海を眺めていると、妙に気持ちが落ち着くのだ。この感覚は学生時代の四畳半の部屋の快適さに似ている。必要なものはすべて手の届く範囲にある。大き過ぎず、小さ過ぎずぴったりのサイズ。誰も自分の領域には入れない安心感がとても心地よい。多分カップルでいちゃいちゃするのに、こんなに適したビーチはなかなか無いと思う。
愛のビーチ
「クラゲのネットが見えないけど、大丈夫なの?」
「ここにはハブクラゲいないから、安心して遊べるよ」
沖縄本島からフェリーで2時間ほどのケラマの海には、ハブクラゲが現れないのだという。そういうことで、渡嘉敷島や阿嘉島や座間味島のビーチは安心して海の中で遊べるビーチである。砂質は多少荒いものの、白く美しい砂浜の広がるビーチが多い。特に渡嘉敷島の阿波連ビーチと、トカシクビーチは、カップルにもファミリーにもお勧めだ。ニモでおなじみのクマノミが6種類も見られるし、運が良ければ大きなウミガメも悠々と泳いでいる姿を現すこともある。透明度も高く、海の色もびっくりするほど美しいコーラルグリーンである。こんな海が日本にもあるんだなぁ。わざわざ外国まで行かなくっても、素晴らしい南島の海を楽しめるんだよ。
「マリリンに会いたい」という映画をご存知の方はよく知っていると思うが、阿嘉島からマリリンの住む座間味島まで泳いで海を渡り、会いにやって来るシロという名の犬の話を聞いたことがありませんか。そのラブストーリーの舞台になった島々なのである。南の島の愛の物語に刺激を受けた訳ではないと思うが、那覇から近い無人島には、結婚式のできる島もある。珊瑚礁に囲まれた砂浜だけの島に十字架の飾られた簡単な祭壇があり、その前で二人が宣誓するというものである。美しい海に囲まれた雄大な自然の中で愛を誓うのは、それなりにドラマティックなものであるのでしょう。
これらの島には、那覇の泊港からそれぞれの島に向かう船がでている。泊港の通称は「とまりん」。外国からの船や貨物船や本土からのフェリーが到着するのは、那覇港なので間違えないようにしなければならない。
自販機は偉い。
2009.09.07 Monday