文京区小石川の周辺はいつの間にか空き地に家が建っているのだ。
2015.11.29 Sunday
「似たような家ばかり」
小石川の数ある散歩コースを
その日の気分に合わせて巡り歩いていると
つい一ヶ月前まで営業していた店がなくなっていたり、
空き地になってたところに家やビルが建っていたり、
この一年の動きはこれまで無かったように思う。
今日も小石川植物園の向かって歩いていたら
つい先日うどん屋からパスタ店に替わり
営業していた店はが空き店舗になっていた。
一年持たなかったな。
その隣りにあった中規模の印刷会社も
跡形も無くなり、
住居マンションに建設の案内板が寂しく立っていた。
「歴史のある街だからね」
とはいえ小石川は古い街だから
味のある建物もたくさん残っている。
この季節は太陽の位置が写真向きなので、
歩いているとついシャッターを押してしまう。
古い壁一つでも影のつき方で
いつもと違う雰囲気になるのだ。
どんどん風景は変わるけれど、
時代に流されて行く
自分をこんなところで感じることもあるのだ、
と気づくのである。
最後のポラロイド809フィルムで写真集を制作するプロジェクトを始めた日
2015.11.28 Saturday
「8×10カメラをセットする熊谷聖司さん」
久しぶりにこの大型カメラを使うので
僕と熊谷さんは
何だかテンションが上がってしまい、
すでに期限の切れているポラロイドフィルムなのに
絶対写ると思い込んでしまい
とても楽しい撮影の時間になった。
「ピントあわせも大変なのだ」
女性が持っている黒いケースは
ポラロイド809フィルムを装着したホルダー。
一枚撮るごとにフィルムローダーで現像し、
ネガフィルムをを詰め替える。
どんなに頑張っても一枚10分はかかるのだ。
デジタルに慣れてしまうと
とんでもなく手間のかかる作業ですね。
でもこれが良いんです。
長い時間をかけて撮影した作品で
自費出版の写真集を作っています。
デザインはサイトヲヒデユキさん、
ユニークな本を作ることでいま注目の装丁家です。
クラウドファンディングも始まり
サポーターも集まり始めました。
来春には本が完成するのがとても楽しみなんですね。
ポラロイド写真集のデザインサンプルがサイトヲヒデユキさんから届いた。
2015.11.20 Friday
「ポラロイド写真集デザインサンプル」
いよいよ昨日から始まったポラロイド写真集制作プロジェクト。
「富山義則×熊谷聖司」コラボレーション
まずクラウドファンディングから
スタートです。
初日にもかかわらず予想以上の方達から
応援してもらっています。
期限切れのポラロイドフィルムが
自分たちのイメージにぴったり合うなんて
使ってみるまで分かりませんでした。
写真が写すものは自分自身。
たとえカラーバランスが崩れてしまっても
ピントがずれていても
写真から伝わるものがあるということ。
はっきり分かりました。
ぜひモーションギャラリーの僕たちのプロジェクトの
応援をよろしくお願い致します。
ポラロイド809フィルムの専用現像機なんて見たことあるのかな。
2015.11.08 Sunday
「ポラロイド現像機」
これはポラロイド809フィルムの専用現像機だ。
広告写真を撮っていたカメラマンには懐かしい機械だろう。
初めて見る人も多いかな。
8インチ×10インチの大判カメラで撮影し、
その場ですぐ確認出来るポラロイドフィルムは便利だった。
しかしデジタル写真の時代になると
アナログなシステムはあっという間に廃れ、
2008年にポラロイドフィルムは製造中止に追い込まれる。
だから
もうフィルムは世界中探しても手に入らない。
とはいえポラロイドの持つ質感は独特なものがあり、
いまでもファンはたくさんいるのだ。
消えて行くには惜しい技術なのである。
ところが、
100枚以上の809フィルムがぼくの部屋の片隅に眠っていた。
おそらく世界で最後のpolaroid809フィルムかも知れない。
もちろんとっくの昔に期限切れをむかえている。
写るかどうかは定かではない。
でもポラの質感は忘れられない。
だからチャレンジすることにした。
題して
熊谷聖司さんとのコラボでこの809を使って
ポラロイドの独特な世界を表現した。
facebookページを作ったので、
順次制作過程情報をアップロードする。
ぜひチェックしてみて下さい。
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